ドラゴン誌#367の記事 20080929 闇の子ら Children of Darkness

母さん、僕はもうひとりで立てるよ…

  フォーゴトン・レルムのドラウは長い間、地上地下を問わず邪悪なクリーチャーという評判を得ていた。 しかしスペルプラーグの後、数多くのドラウが遺産を拒絶し、ロルス女神の支配を抜け出そうとした。 この記事では、これら反逆者についての詳細と、新たな種族特技や魔法のアイテム、エピック・ディスティニーなどの選択肢を紹介している。

  古えの裏切りの瞬間からドラウは地下深くに住まうようになり、スパイダー・クィーンの庇護の下に納まった。彼らは彼女の狂気の囁きを聞き、その気まぐれに振り回されていった。 若干のものはロルス女神に仕える以外の人生を考えた。 彼らはこれ以上彼女の暗黒の願望の道具にならないことを望んだ。 女神の願望を否定することは、口にするをはばかる苦痛や軽蔑、追放を受けた。そして最もありがちな結果は消滅だった。 本当のところ、ここ数年で少数のドラウだけではなく何百人ものドラウが彼らの文化慣例を捨てることを検討している ‐ へたしたら数千人が。そしてスパイダー・クィーンに反逆の意志がいつまで隠せるだろうか?


  4eレルムにおけるドラウの立ち位置とか、地区別の考え方とか。ホライゾン・シンジケート(地平線団?)という地上生活指向集団もいたりする。


  ドラウ戦闘スタイルとかいろいろ特技も追加。

H ドラウ戦闘スタイル Drow Fighting Style 軽い武器とライトクロスボウを使うと、ライトクロスボウ射撃時の機会攻撃を受けなくなる。
H ドラウの異端者 Drow Heretic 蜘蛛をキーワードとするクリーチャーへのダメージ+2。
H 本能的な闇 Instinctive Darkness 種族能力の cloud of darkness を割り込みリアクションで使うことが出来る。
H ロルスの肉 Lolth's Meat 敵のHPを0以下にした場合、次ターン終了時まで攻撃ロールに+1特技ボーナスを得る。
H 影滑り Shadowslip 種族能力の cloud of darkness を発動した場合、フリー・アクションで2マスシフトできる。
P 揺らめく覆い Flickering Shroud 種族能力の darkfire の効果を、「次ターン終了時までACと反応セーヴに+2ボーナスを与える」に変更できる。
P ドラウの貴族 Highborn Drow 〈神秘学〉判定に+2。種族の特徴 Lolthtouched 使用時は、cloud of darkness か darkfire か webs of darkness を使える。
P 影の生まれ Shadowborn 戦闘開始時に戦場が闇か薄闇だった場合、イニシアチブに+2を得、さらに第2ターン終了時まですべてのクリーチャーに対してコンバット・アドバンテージとダメージに+1を得る。

  遭遇パワー《webs of darkness》は、【知】【判】【魅】のいずれか+4で反応攻撃を行い、成功したなら目標は減速状態になり、また視認困難状態になるもの。


  装備には毒が3種類、魔法のアイテム5種が紹介されている。またパラゴン・パスとしてカースボーン Curseborn (呪われし者)が、エピック・ディスティニーとして レディームド・ドラウ Redeemed Drow (救済されたドラウ)も紹介されている。
  詳細は各人確認のこと。


  作者はいつものシュウォルブさん。『Forgotten Realms Player’s Guide』、『Draconomicon: Chromatic Dragons』、『Manual of the Planes』、『Demon Queen’s Enclave』を担当している模様。がんばっているなぁ。
  レルム浸け?