マイレージ、マイライフ Up in the Air
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イマイチ何を言いたいのか伝わらない作品。
原作は原案に等しいくらい流れが違うようで、そのためまとまりがなくなっているのではないかと思う。
内容は、不況の現代アメリカを象徴するリストラ宣告人の物語。
日本だと、リストラ宣告は同じくリストラ対象の上司に押し付け、あわよくば共倒れさせようという姿が見え隠れするが、この国では訴訟が一般的なので、円満リストラを達成するべくこのようなコンサルタント業が必要になる。
要は、クビ切った相手が自殺とかしないように、『今の仕事をやめるのは絶望じゃなく、ステップアップのチャンスです』と言い含める役だ。
主人公(ジョージ・クルーニー)は、その会社でも敏腕ターミネーターで、年間出張は322日にも渡る。全米を飛び回ってリストラ宣告を言い渡している。
彼の楽しみは、マイレージを貯めること。もうすぐ100万マイルに到達するというところで物語は始まる。
そのような中、ひとりの新人ターミネーターが入社する。彼女は出張経費を削減するという触れ込みで入社してきた。面前での宣告ではなく、端末と映像チャットを用いた手法を用いるという。
会社の新方針に(人道的にもマイレージ的にも)反発する主人公は、このひよっこを連れて全米で実施訓練を施すことになるが…。
物語中、主人公は他とかかわりを持たない希薄な人生を歩んできたことを自慢にするが、今作はそれが果たして正しいことなのかと問いかける内容だ。
当然、企業による血も涙もないリストラ方針に対しても警鐘を鳴らしている。
ハケンを切られた後に訴訟を起こせない法律のある日本と違い、メリケンは一方的な首切りすれば間違いなく訴訟が起こるからな。
最後がなぁ…。主人公自身が救われないのが難しい。
製作総指揮 | トム・ポロック、ジョー・メジャック、テッド・グリフィン、マイケル・ビューグ |
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製作 | ジェイソン・ライトマン、アイヴァン・ライトマン、ダニエル・タビッキ、ジェフリー・クリフォード、ロルフ・ケント |
原案 | ウォルター・カーン『マイレージ、マイライフ』小学館文庫 |
脚本 | ジェイソン・ライトマン、シェルドン・ターナー |
監督 | ジェイソン・ライトマン |
まあ、身につまされる作品ってことだ (;^ω^)
- 作者: ウォルター・カーン,江口泰子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 文庫
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