月に囚われた男 Moon

  月を売ったわけではない。


  英国映画。
  月の表面を覆うレゴリス(塵)に含まれる、太陽風由来のヘリウム3を採取する農場(?)に赴任した男の物語。
  契約期間は3年。
  主人公はあと2週間で契約期間が切れ、地球に帰還できる。しかし、なぜか彼の目には今まであったことがないはずの女性の幻覚が見えるようになった。
  月面農場での作業中、幻覚に気を取られた彼は事故を起こしてしまう。


  そこから、彼に奇妙な出来事が襲うようになり…。


  まあ、ミニチュアは可不可ない。1/6Gしかない環境であることを示唆するシーンは1シーンしかないが、さして重要でもない。
  この映画が描きたいものは、そういうもんじゃないからな。


  この映画のキモはガーティ。
  ニコニコマークで表情を表すしかない彼(基地の管理コンピュータ)が示してくれる最高の友情がすべてだ (つω;`)

製作総指揮  
製作 スチュアート・フェネガン、トルーディ・スタイラー
原案  
脚本 ダンカン・ジョーンズネイサン・パーカー
監督 ダンカン・ジョーンズ


  要するに、これら3年契約の社員は、クローン人間だというネタ。基地内に大量にストックされており、遺伝子的疾患により3年で死亡する。死亡寸前に地球行きとされるコンテナに納められ、射出すると称して焼却していたという蟹工船も真っ青な非人道行為というところ。