『下水の使者』 (8レベル・デルヴ毒影団、再びより)

 前回ここ

NA「下水 − それは、我々冒険者の第二の故郷である。そこには、豊かな地下資源と汚物が無限に隠されている。冒険者は、今、別次元開発と共に、下水の開拓を着々と進めている。やがて、理想的な下水都市や下水牧場が生まれ、地上よりもすばらしい世界が出来上がるだろう」



 毒影団を壊滅させて一週間が過ぎた…


 マナベ新長官が殺された!


 前回の事件を解決したあなたたちの新パトロンであるところの長官が殺されてしまった。
 原因は不明。てか、分かっているけど公式には不明。

 ヤツか。 第2遭遇で逃した“オニの夜魔”麻衣子。ヤツが帰ってきたんだ。
 ブラック・ドラゴンの首を剥ぎ取ってる場合じゃなかったなぁ…。



 ともかく、新長官選出までの間、あなたたちは暇になった。取り入るべきパトロンがいないのでは何もやることがない。
 あなたたちが拠点にしている宿舎に戻ったところ、あなたたちは緊張した。
 血の匂いだ。しかも宿舎の中から。
 理由は分からないが、なにがしかの流血沙汰があったのは間違いない。あなたたちは戦闘体制を整えて宿舎に突入した。
 そこで見つけたものは、宿舎の大家さん(イメージ:ハドソン夫人)の死体だった。検分したところ、大家さんは急所を一突きされていた。明らかにプロの仕業だ。


 毒影団め!


 とにもかくにも、家賃を支払う理由がなくなって安心したあなたたちは、今後について話し合うため、常連にしている酒場に向かった。
 そしてそこも血の海になっていることを知った。


 毒影団め!


 その後はすべてにおいてその調子だった。今まで出入りしていたところはすべて血の海だった。どうも毒影団のやつらは、目標をあなたたちへの直接攻撃ではなく、兵糧攻めにする方針を採ったようだ。


 毒影団め…


 なぜなら、街中には「あなたたちに関わると死ぬ」という噂が既に流布されていたのだ。誰もあなたたちと商売をしようとはしなかった。食料品を売った商人は翌日には殺されていたからだ。住民は皆がみな、あなたたちを死神のように扱い、会話すら、視界内に収まることすら避けていた。


 まずい、まずいぞ!


 とにもかくにも、下手人をつるし上げなくては、ここで生きていくこともままならない。新長官となったタケナカ長官は、事態を解決したら解決したら再契約を考慮するといってきた。センディングの儀式でだが…。


 自宅で保存食を食って生活しつつ、下水を徘徊する日々が始まった。ナイトシェイドの棲処とその周辺には何も残されていなかった。あなたたちは広い下水をしらみつぶしに探し回った。


 そんなことが続く日々、あなたたちの自室に、ひとりの少年がやってきた。招いたわけではない。無断侵入だ。
 室内に入り込んだ少年は語りだした。

 「下水は毒影団のものなんだ」
 「何のことだ?」
 「冒険者が下水を侵略したら、毒影団は断然闘うよ。長官にちゃんと伝えておくれよ。下水は毒影団のものだから、侵略したりすると、大変なことが起こるよ」
 その時点で、少年の正体は麻衣子であることがわかった。あなたは麻衣子に切りかかるも、非物質化した麻衣子は煙突から抜け出て消えていった。



とあるデーヴァ「(内心の声)毒影団! 僕の故郷アストラル海では、冒険者のことを毒影団と呼んでいる。毒影団は冒険者のことである。それはどういう意味だろうか。冒険者でない毒影団がいると言うのか?」



 煙突の中から、うつろな声がこだまする。
 「下水は毒影団のものだ!」
 「“毒影団”とはいったい何だ?」
 「本当の冒険者さ」
 「本当の冒険者??」
 「ずっとずっと大昔、冒険者より前に物質界に住んでいたんだ。でも、冒険者から下水に追いやられてしまったのさ。冒険者は、今では自分たちが、冒険者だと思ってるけど、本当は侵略者なんだ」
 「冒険者が、物質界の侵略者ですって? まさか……まさか……。」
 「冒険者はずるい、いつだって自分勝手なんだ。毒影団を下水から追いやろうとするなんて……」
 「バカね。冒険者冒険者のことを考えるのは、当然のことじゃない。下水は私たちにとって、大切な資源よ」
 「でも、毒影団には、もっともっともっと大切なんだ!!」
 「わたしは冒険者だから冒険者の味方よ。麻衣子もそんなこと言うべきじゃないわ!」
 「冒険者がやるんなら、毒影団もやるよ。僕知らないからね!」


 声は消えた。


 数日後、あなたたちは下水の奥深くに毒影団を発見した。
 すきっ腹をかかえたあなたたちは、必殺の決意をみなぎらせつつ、アジトに踏み込んだ。


 そんな背景で始まるダンジョン・デルヴ。設定的に前回の続き。

役割 名前 種族 性別 クラス構成 プレイヤー
防衛役 アルフ ロングトゥース・シフター 野生の血のウォーデン yukaさん
撃破役 ナコルル エラドリン 野獣使いのレンジャー ねたごん
指揮役 トーホ ドワーフ 勇の徳のバード Dowaさん
制御役 グランカス ドワーフ 憤怒の誓約のインヴォーカー 樹木さん
制御役 ヴェクター ドワーフ 原始の守護者のドルイド が〜じる
野獣 ママハハ ラプター レンジャー使われの野獣 ねたごん


メンバーは若干のマイナー・チェンジ以外は同じ。


 ぶっちゃけ、『ダンジョン・デルヴ』のデルヴと『ダンジョン誌』のデルヴは違う。というかキツイ。
 よくあれで勝ったな…。ボスの範囲攻撃がもうちょっと当たっていたら全滅したぜ… (;^ω^) .。oO(半分外したんだけどさ


 4戦目に麻衣子&神像戦を入れようとしていたが、最終戦に3時間を要したので割愛。まあそんなもんでしょ。


 基本戦術として、
    マークをした防衛役以外を殴る → 防衛役のマーク関連特徴を使わせる
をとったため、防衛役が疲弊せずに周囲がボロける展開になりましたが、まあこれもアリでしょう。
 なお、この連作デルヴにはシャダーカイが多数登場しますが、英雄級における敵としては破格のいやらしさです。
 みなさん、ガンガン使いましょう。(^ω^) .。oO(俺がPLの時は使っちゃダメ


 以下は若干の妄言。打ち込む時間はない。




「今さら紙でhpを管理するなんてバカじゃないの?」
「21世紀にもなってガリアンソード? ぷぷぷw 時代遅れの武器なんか使ってどんな気分どんな気分?」
「横マス一滑り」
「ドラゴンボーン。略してドボン。」