3版的技能チャレンジ
技能チャレンジってのはそんなに新奇なアイデアじゃなくて、冷静に考えてみれば3版でも内在している。
例えば、戸口を破って突入した部屋。ど真ん中には宝箱が置かれている。
これを各種技能で解決してみよう。
- まず最初は〈視認〉判定。場合によっては〈聞き耳〉判定で状況を確認。
- 次に宝箱までの経路を〈捜索〉。
- 床面に罠があるのがわかったら〈装置無力化〉。
- 次に宝箱に接近し、さらに箱を〈捜索〉。
- 罠があったらまた〈装置無力化〉。
- 鍵が掛かってたら〈解錠〉。
- たまに箱の中にシンボルの罠とかあるのでディスペルとか待機。
- 宝物の中にも呪いのアイテムとかあったりするのでアナライズ・ドゥエマーとか。
- 隠し底があったりなので〈捜索〉か〈視認〉とか。
これを4版的に記述すると
- 複雑度2(3回失敗する前に6回成功しろ)
- 主要技能: 〈捜索〉3回まで、〈装置無力化〉2回まで、〈解錠〉1回まで
- 副次技能: 〈視認〉、〈聞き耳〉、〈呪文学〉
になるんじゃね?
3版時代でも、宝物を得るまでにこれだけ技能判定をしていたわけだが、出目10があるとはいえ文句も言わずに付き合っていたのは、PL(PC)にモチベーションがあったからだろうし、それは各人が
「いま何が起きていて、PCは何をし、何を突破したか」
がわかっていたからではないかと思う。
よって技能チャレンジを回す時は、DMは何がどう起きていてどうなったかについて事細かにPCに説明をしましょう。
これが足りないと、たぶんPLはつまらない思いをします。