S3『〈防壁山脈〉への遠征 Expedition to the Barrier Peaks』 80'


 S3シナリオの冒頭にある、ガイギャックス御大による前書き (^ω^)


前置

  このモジュールは1976年前半に、TSR社がSF-RPGを出版することを考慮して企画されたものだ。ジム・ウォードはすでに『METAMORPHOSIS ALPHA 初版』のラフを我々に示しており、ジムはオリジンズII(1976年開催)でトーナメント・シナリオとしてD&Dプレイヤーたちにゲームを紹介するのが良案であると考えていた。私は宇宙船を登場させる古い“グレイホーク城”キャンペーンを利用したトーナメント設定を提供し、ロブ・クーンツは廃墟と化した船内設定を手伝った。このシナリオと『METAMORPHOSIS ALPHA』は共に成功を収めたが、後者は1976年からこちら入手可能であったにも関わらず、オリジンズIIで使用されたシナリオは少数のコピーが存在するだけだった。『METAMORPHOSIS ALPHA』は再編されて版を重ね現在も拡張を続けており、『ガンマ・ワールド』も高評価を得ている。このモジュールはファンタジーとSFを混合させる唯一無二の挑戦的ロール・プレイング設定であり、それを再び広めるのは正しいことのように思われた。2種類のロール・プレイングを1つにまとめるシナリオとは、どんなものが適切だろう? このAD&Dルールを意図して作られた『〈防壁山脈〉への遠征』は、君のファンタジーRPGにどのように“科学”を挿入するかについて、君のキャンペーンまたは単発セッションに新たな刺激となるだろう。私は、私がこれを書くのを楽しんだのと同じくらい、君たちがこれを読み、そしてプレイを楽しむことを希望する!