DAC2014 2日目
今回一番の成果は掲示板でのルール談義だったやも知れず。
グレーゾーンのDM判断が数件しかなかったことを考えると、我々翻訳ゲーマーにとっては審議対象の謎も、メリケン人にとっては単なる読み落とし問題にしか過ぎないことがわかる。
次回があるなら、メンバーが決定する前であっても質疑応答は開始した方が良いね。意に染まない解答もあるだろうし、もちろんこちらの誤解答もある。
以下、比較的一般的な質問を抜粋 (ΦωΦ)
- ヴォーパル・ウェポンを使用してクリティカル・ヒットなどでダメージ・ロールを振らずにダメージが最大になった場合、特性による振り足しは発生するか?
- 「ダメージが最大」ではなく「最大ダメージ(ロール無しで最大の結果を与える)」の誤訳なので、ルール記述的にダメージ・ロールを行わないため振り足し自体が起こらない。
- ヴォーパル・ウェポンの振り足しに、《アックス練達》、暴虐特性は有効か?
- いずれも有効。
- 信仰の書p17にあるように複数の主に仕えることは可能か?
- 一発モノなのでなし。
- アイテムのパワーで信仰系の攻撃パワーに[光輝]キーワードを追加した場合、特技《懲罰の輝き》(信仰の書p143)は効果を発揮するか?
- ダメージ種別の変更は[キーワード]も変更するので発揮する。
- 《武勇による快復》(武勇の書p149)と《無双の意志》(堕ちた地の勇者p256)を持っている場合、幻惑・朦朧はターン開始時に2回ST可能か?
- そのとおり。それぞれの特技の利益でセーヴできる。
- 神話の運命:パニッシャー・オヴ・ザ・ゴッド(ドラゴンマガジン年鑑)の30レベル特徴:破滅を呼びし者はどうなるか?
- 「最大ダメージを与える」であるためダメージ・ロールはせず、振り足しはありえない。。
- エッセンシャル・クラスが得る選択肢のないパワーを他のパワーに交換できるか?
- 選択肢のないパワーは変更できない。レベルがあるのは別ヴァリエーションのPCが選択できるようにするため。
- 《潜在力覚醒》で"サイオニック増幅のクラス特徴"が得られるが、パワー・ポイントと増幅可の無限回パワーも貰えるか?
- 「自分のクラス」とは元クラスを指す用語であり、マルチ先は「第二クラス」と記されるため、パワーはもらえない。
- フォローアップ・ブロウ(PHB p156)は「近接攻撃パワーをヒットさせるたびに」となっているが、ツインストライクを使用し2回ともヒットした場合4回攻撃になるか?
- 1ラウンドに1回と書かれている。
- アーティフィサーのマジック・ウェポン(エベロンプレイヤーズガイド、p47)は「使用者に隣接している味方一人ひとりは〜」とあるが、「一人ひとりは」とは「使用者に隣接する全ての味方」か?
- その解釈で正しい。
- 伝説の道:バトルエンジニア(エベロンプレイヤーズガイド、p65)の11レベル特徴「暴虐化」は「ダメージ・ロールにボーナスを与えるのが1人だけのとき」のみか?
- 全員にボーナスを与え、そのうちひとりのみに暴虐を与えると言う意味である。
- 暴虐は追加ダメージにも有効か?
- 暴虐は武器/装具のダメージに有効であり、追加ダメージには影響しない。
- Alfsair Spear(ロングスピア)を装具としてLeaping Rakeを使用した攻撃がヒットする→目標にヒットすると幻惑する→目標をStaggering Smashの効果で1マス押しやる→Gauntlets of the Ramか、Rushing Cleatsか、Ring of Rammingか、Fierce Thrasher Formにより押しやり距離を2マスにする→《Polearm Momentum》の利益により対象は伏せとなる。これは有効か?
- 有効。
- 追討の宣告のトリガーは強制移動を含むか?
- 含まない。
- 《秘術の参入者》で得た、遭遇毎に使用できるようになったウィザードのパワー」はウィザードのパワーと見なすか?
- ウィザードのパワーを得ると書かれているのでウィザード・パワーと見なす。
- 神話の運命:エターナル・シーカーの特徴で得た、「ウィザードの汎用パワー」はウィザードのパワーと見なすか?
- 神話の運命として得ているのでウィザード・パワーとは見なさないとDM判断。
- 神の賜物「コアロンズ・ブーン・オヴ・アーケイン・マイト」(DMG2 p140)で使用できるようになった、ウィザードのパワーはウィザードのパワーと見なすか?
- そのパワーを使えると書かれているのでウィザード・パワーと見なす。
- アイテムからの同名パワーはウィザードのパワーと見なすか?
- 「と同様」なのでウィザード・パワーと見なさない。
- 両手武器を使用中に、マイナーアクションで秘薬を取り出して、フリーアクションで秘薬を使って標準アクションで攻撃することはできるか?
- 秘薬はパワー使用時に手に持っていなくてはならないので不可。スリクリーンなら可。片手武器や聖印、または両手武器を装具とするなら可。
- 両手武器のLongspear Alfsair Spearを装具として使用しての近接攻撃時に強打を行なうとダメージ修正はいくつか?
- 装具としての使用であるため基本値+2。両手武器ならば基本値+3。
- Writhing Henge(ドルイド25、妖精郷)で、召喚クリーチャーが攻撃を行なう際、強打は使用できるか? 使用できるならダメージ修正はいくつか? また横滑り3マスが発生するが、《Polearm Momentum》の利益は得られるか?
- Writhing Hengeは近接なので強打可能で前記により+2。《Polearm Momentum》は「長柄武器類かスピア類を用いた攻撃」と限定されているので、適用できない。
- レシデュウムは買えるか?
- 買えない。アイテムをディスエンチャントするのみ。
- クリスタル・ボール・オヴ・スパイイング(冒険者の宝物庫p170)の特性で「使用者がこのクリスタル・ボールをスクライイングの儀式の〜」とあるが、これは「系統:念視」のことか?
- そのとおり。
- 《万物の伝道者》(信仰 P136)でウォープリーストの領域で取得するチャネル・ディヴィニティのパワー(ライフ・アンド・ライト:セルーネイの領域)を取得することはできるか?
- 領域特典なので不可。スマイト・アンデッドは可。
- 「自分のクラス your class」にマルチクラスは含まれるか?
- 「自分のクラス your class」とは元のクラスを指し、マルチクラスは特技取得の前提条件と伝説の道/神話の運命の条件にかかるものと既定されている。
- テーマ:トラップスミスのパワー「トリップ・ザ・トラップ」(ダンジョン・サバイバル・ハンドブックp24)の『必要条件:使用者は罠作りキットを持ち運んでなければならない。』とは、『手に罠作りキットを持っていなければならない』のか、『罠作りキットを所持していなければならない(罠作りキットを購入していれば良い)』のとどちらか?
- have であるため後者の意味。
- 「トリップ・ザ・トラップ」に必要な罠作りキットは、「ガントレッツ・オヴ・マジカル・インターチェンジ」の無限回パワー(あらゆる俗世界の手工具へと変形する)で対応することは可能か?
- ガントレッツが変形するのはキット(工具一式)ではなくツール(工具ひとつ)なため条件を満たさない。
- パワー:トゥルー・オルター・フェイト(妖精郷の勇者 p89)の「効果:目標はその攻撃から3d12追加ダメージをうける」の「その攻撃」とは?
- 追加ダメージであるため元の攻撃を示す。
- 特技《大滅殺》やリレントレス・スレイヤーの11レベル特徴の「殺戮者の誓い」でオース・オヴ・エンミティの目標を2体にした状態で、その内の1体のhpが0になった場合はどうなるか?
- オースは再使用可になり、新たに別の目標をオース・オヴ・エンミティの目標にできる。
- イモータル・カースのパワーの持続時間は遭遇終了まで持続か?
- 1ラウンドに1回有効な能力が1ラウンドで終わるのは適切ではないので、遭遇終了までとDM判断。
- 大ダメージで一挙に重傷じゃない状況からヒット・ポイントが0以下になったとき、重傷をトリガーとするパワーは使用可か?
- システム上は瀕死状態も“重傷”だが、ヒット・ポイントが0になった時点で瀕死状態なので、即応・対応アクションは使えない。即応・割込なら使える。
- 神話の運命:トパーズ・クルセイダーの特徴で幻惑状態にならないPCは、ダイハードのパワーでヒット・ポイント0以下で幻惑状態ながら全アクションが行えるか?
- トパーズ・クルセイダーの特徴は幻惑状態と支配状態にならず、ダイハードは瀕死状態からの気絶状態を幻惑状態にする。故に瀕死状態は死亡セーヴィング・スローを行なうのみになる。
- スキャパード・オヴ・セイクリッド・マイトのパワーは遭遇毎にだが、「24時間の間、鞘に収めておかないといけない」ある。どうする?
- パワーの使用権を得るための記述で問題なく遭遇毎に使える。チートな輩が使い回しをするのを避けるための記述とDM判断。
- クルセイダーズ・ウェポンでチャネル・ディヴィニティの使用回数を1回増加させて、同じチャネル・ディヴィニティを2回使用できるか?
- チャネル・ディヴィニティは複数種の中から選択したものを遭遇中に1回のみ使用できる。よって別のチャネル・ディヴィニティが使えるようになる。さらに別手段で遭遇毎パワーを再使用できるなら、同じチャネル・ディヴィニティを2回使用できる。
- 同様に、遭遇毎パワーを再使用できても、クルセイダー・ウェポンがなくてはチャネル・ディヴィニティの使用回数制限が増えないので2回使用は不可になる。
- 《Dread of Sakkors》の利益を使用した近接範囲/遠隔範囲を使用した場合に減速となるのはan enemyとある為、複数のモンスターにダメージを与えても1体のみが減速になるのか?
- an enemy なので1体だけ。
- マルチクラス特技で得られるクラス特徴を別のものにできるか?
- 通常のキャンペーンなら考えるが、今回は不可。
- リング・オヴ・ディメンジョナル・エスケープ(次元界の書P158)の効果で自動的に容体安定化したら、ヒット・ポイントにダメージを受けなければ死亡セーヴ不要でアクション可能か?
- 死亡セーヴ不要になるのでアクション可能。
- 「ダメージを受ける」には、一時的ヒット・ポイントだけが減り、ヒット・ポイントが減らない状況を含むか?
- 含む。いずれも takes damage と記述されているため。
- タトゥー・オヴ・ザ・ペナテント・マーティーで攻撃途中にダメージを受けた場合の処理は?
- 振り直し効果なのでダメージ適用は攻撃処理が終わってから行なう。
- パワーの効果には何が含まれるか?
- ルールズ・コンペンディウムp92に記述がある。狭義の効果欄のみの可能性もあるから前後の文章が必要。
- 代替的報酬の一日毎パワーはアーティフィサーのクラス特徴『秘術による回復』の対象になるか?
- 代替的報酬は魔法のアイテムと同様に扱うので対象になる。
- 小休憩は連続して取ることは可能か?
- 明らかにそれを匂わす記述があるので可能。
- PCは同名アイテムの一日毎パワーを一日何回使えるか?
- アイテムのパワーはアイテムに付随するので、数を買えば何回でも使える。
- 魔法のアイテムと同名の能力を持った代替的報酬は得られるか?
- 魔法のアイテムと同様に扱うとルール記述にあるが、得られるわけではない。
- 隣接している重傷の味方に再生を与える特徴は小休憩中にも有効か?
- ルール的に否定要素がないので有効。
まあ、楽しかったね (^ω^) .。oO(脳トレとして最適