MEMORY

 相変わらずリーアム・ニーソンは脚本に恵まれない。

 アメリカ/メキシコの国境沿いで展開される人身売買&少女買春を軸に、情報漏洩を防ぐため離反者狩りに雇われた引退間近な殺し屋の物語。

 タイトルである「記憶」は主人公が認知症になりかけで記憶が曖昧であることに由来するが(だから引退しようとしている)、この要素が薄い。肝心な何かを忘れて思い出すための葛藤とかが描かれるでなく、ちょいとした物忘れ程度の扱いである。

 いっそ人を殺した事実を忘れて(自分が殺したのに)殺した人物を追いかけるとか期待したが、そんなことはない。

 なんとも煮え切らない作品だった。

( ゚ω゚).。o0(実にリーアム・ニーソン流だが