はるか昔、銀河の彼方で…
で始まるSF映画。
アラゲイジア *1 は古よりドラゴン・ライダー *2 が守護する世界である。ドラゴン・ライダーはアラゲイジアの象徴であり、彼らが治める限り世界の平和は保障されていた。
しかしやがてドラゴン・ライダーの守護は乱れ、彼らは互いに策略を練るようになり、ついにガルバトリックス *3 と呼ばれるドラゴン・ライダーが弟子であるモーザン *4 とともに他のドラゴン・ライダーたちを抹殺してしまう。モーザンはその後命を落とすものの、ガルバトリックスは王の地位に上り、恐るべき治世を敷く事になった。
物語は辺境のカーヴァホール村 *5 より始まる。カーヴァホールの農夫ギャロウ *6 はひとり息子ローラン *7 と妹 *8 の息子エラゴン *9 と共につましく暮らしている。しかし辺境の村にも王の魔の手は伸び、年々多くの若者が王の兵士として徴用されていった。ギャロウは年長のローランを兵に取られることを望まず、ローランを旅に送り出すこととする。
そのような時、事件は起こる。イズランザディ *10 の王女アーリア *11 はガルバトリックスの居城に忍び込むと王が所持する“ドラゴンの卵 *12”を奪い取ることに成功する。しかしアーリアの計略はすでに知られており、王の配下ダーザ *13 はラーザックたち *14 を放ちアーリアを追跡する。ダーザはアーリアを捕らえるも、アーリアの魔法により“卵”を転移されてしまう。
同じ夜、王の森に忍び込み隠れて狩をしていたエラゴンは転移されてきた“卵”を拾い村に戻る。貧しいエラゴンは“卵”と肉を交換しようとするも、後難を恐れた肉屋 *15 に拒否され、やむなく“卵”を自宅に持ち帰る。
ほどなく“卵”は孵化し、ドラゴン・サフィラ *16 が姿を現す。サフィラは順調に成長し、やがてエラゴンを抱えて空を舞うまでに成長する。しかしサフィラの孵化はすでに王の知るところであり、王はダーザ配下のアーガルたち *17 を送り出し、サフィラの主エラゴンの抹殺を企図する。アーガルたちに責められた肉屋はギャロウの家を教えてしまい、アーガルに襲われたギャロウは落命する。しかしエラゴンは老語り部ブロム *18 に助けられ、村を離れることになる。
エラゴンを救ったブロムはかつてはドラゴン・ライダーのひとりであり、ガルバトリックスの弟子モーザンを抹殺した剣士でもあった。ブロムは竜殺しの魔剣ザーロック *19 を持ち、幾度となくエラゴンを救う。そしてエラゴンは徐々に魔法の力 *20 にも目覚めていく。
エラゴンはブロムと共に、王に反逆する勢力であるヴァーデン *21 に合流するべくビオア山脈 *22 に向かう。しかし途中エラゴンはアーリアがダーザに囚われている事を知ると、ブロムの制止を振り切りサフィラと共にアーリアを救出すべくダーザの居城 *23 に進む。
エラゴンは見事アーリア救出に成功するも、ダーザの投げた槍はエラゴンをかばったブロムに刺さり、ブロムは帰らぬ人となる。そこで失意の一行にひとりの男が加わる。彼はマータグ *24 と名乗る者で、潜入したエラゴンの脱出を助けた男だった。実はマータグはモーザンの息子であり、その汚名を返上すべくエラゴンの一行に加わったのだが、これは後にヴァーデンに疑われる要因ともなる。
そこでアーリアがダーザの用いた毒に犯されている事実が判明し、アーリアを癒すべく彼らは急ぎビオア山脈に向かう。
無事にヴァーデンと合流したエラゴンたちだが、この地がまもなくドラゴンを追うガルバトリックスの襲撃を受けることを知る。ヴァーデンはガルバトリックス軍を迎え撃つも多勢に無勢であった。しかしこの時、サフィラは火を吹く *25 までに成長しており、炎の攻撃はガルバトリックス軍を壊滅させる。
自軍の壊滅を目にしたダーザは自ら魔獣を呼び出し、エラゴンに一騎打ちを挑む。不慣れなエラゴン&サフィラはダーザの敵ではなく、サフィラは致命傷を負ってしまう。しかしエラゴンの捨て身の攻撃によりダーザは滅び、致命傷を負ったサフィラもエラゴンの魔法で癒され、ヴァーデンは勝利を掴む。
一旦は敗北したガルバトリックスだが、彼には黒竜シュルーカンが付き従っている。その活躍を期待しつつ、パート2へ続く。
どうみてもスターウォーズです。ありがとうございました。