MEMORY

 相変わらずリーアム・ニーソンは脚本に恵まれない。

 アメリカ/メキシコの国境沿いで展開される人身売買&少女買春を軸に、情報漏洩を防ぐため離反者狩りに雇われた引退間近な殺し屋の物語。

 タイトルである「記憶」は主人公が認知症になりかけで記憶が曖昧であることに由来するが(だから引退しようとしている)、この要素が薄い。肝心な何かを忘れて思い出すための葛藤とかが描かれるでなく、ちょいとした物忘れ程度の扱いである。

 いっそ人を殺した事実を忘れて(自分が殺したのに)殺した人物を追いかけるとか期待したが、そんなことはない。

 なんとも煮え切らない作品だった。

( ゚ω゚).。o0(実にリーアム・ニーソン流だが

デスパレート・ラン

 元々いろいろコネツテのある母親が、スマホを使って我が子の窮地を救うお話。

 いささかに無理な展開があるが、コネツテをムリクリ駆使してお話を進める姿はある意味爽快ではある。

 なお充電切れには弱い。

 テーマとしては、米国の銃社会に警鐘を鳴らすタイプ (ΦωΦ)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3

 地球人、故郷に帰る


 今回はロケットの過去を掘り返す。
 どこの組織にもいるアレなキャラクターがゲームチェンジャーとなるテーマと重ね合わせた1本。

 初期パーティーの物語は終わり、ガーディアンズは第二シーズンに入る。

EVANGELION:3.0(-46h)劇場版

 ショートアニメ


 いわゆる「エヴァQ」冒頭で実施された初号機回収作戦の46時間前にあったピンク髪の回想。
 へー、というくらいのもの。


 あの無数に存在するエヴァは、「まごころを君に」で補完された世界から呼び出したバグ的なものなんだろなぁ。

聖闘士星矢 The Beginning

 本気。


 皆さんお馴染み聖闘士星矢(テレビ版)から、
少年マンガ要素
・週刊連載要素
・車田マンガ的行き当たりばったり要素
・他の聖闘士要素(ギャラクシアンウォーズも)
を除去し、単発映画要素と現代的無国籍要素で埋め合わせたような仕上げ。

 時系列としてはグラードコロッセオ破壊まで。

 実はおもしろい。マリオと勝負になったのが残念。

 青銅がペガサス、フェニックスしかいないので、他の3人のファンは不満だろけど、映画としては極めて堅実に作られている。
 2本目があるなら、冒頭青銅集結から白銀襲撃、十二宮戦で良いんじゃないかな。車田的「冷静に考えたらなんじゃそりゃ」要素を排して。
 東映には諦めずにがんばっていただきたい。

 なお、マイロックは辰巳徳丸だろうし、暗黒聖闘士=鋼鉄聖闘士だろう。そしてカシオスは潮さんかな? (;^ω^)

ノック 終末の訪問者

 終末の日に現れたパラディン4人。


 理詰めの作品ではない。試練の物語。

 簡単に言えば、3人家族の家に変人4人が押し掛けてきて、「お前たちのうち1人が家族を殺せ。そしたら世界は救われる」と言い出すという、シャマラン流の「家族の誰かを殺さないと世界が滅びる家」というみょうちきりんな作品。

 アブラハムとイサクに近い、宗教的供犠の物語なのだが、なかなか飲み下すのが難しい展開。
 実はこの手の試練は無数に発生しているのでは的なモノローグで終わるが。。。。

 シャマランは難しい (ΦωΦ)

エスター ファースト・キル

 14年ほど前のカルトホラー映画「エスター」の前日譚。オーメン・シリーズで言えば「オーメン」にあたる。
 実際のところ、ちっともファーストなキルではないのだが、そこはご愛敬。
 北欧の殺人鬼が行方不明の米国少女に成りすまして米国潜入成功と思いきや、実は、というどんでん返し付きの現代的ホラー作品。

 なんつうか、実際のところもっと早くバレるし、もっとちゃんとごまかせそうなのだが、そこはきっちりやってしまうと問題があるんだろな的な曖昧な流れで進むが、最後の瞬間に曖昧さをかなぐり捨てて正道に戻ってしまうという、「いや、ダメだろ」なオチで終劇。

 (;^ω^).。o〇(まあ、いいか

シャザム 神々の怒り

 DCとしては軽い方


 シャザムの力はオリンポスの神々の力。では、力を奪われた神々は? のお話。

 1作目でコメディタッチでやったあれこれが伏線になって返っており、なかなか練られている。全編「あ、それいいのか」な展開で楽しい (^ω^)

 このまま続きそうだが、ロックの「ブラック・アダム」との整合性はどうするのか気になる。

( ゚ω゚).。o0(重い方はこのままかなぁ

ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

 DR1480年代の出来事。


 皆さんおなじみのダガルトが倒れた頃の事件。
 シナリオとして考えたら難しいが、まあ、映画ってそういうもんだよな。
 高レベル呪文がにぎやかしに使われたのが残念。販売アイテムがなにもないのも残念。

( ゚ω゚).。o0(イオンシネマだけってことはないよなぁ

シン・仮面ライダー

 シン・石ノ森マンガ


 音響と効果音が前面に出る構成だが、反面役者の声量が足りずセリフが聞き取りづらい。字幕版の鑑賞を必要とする。
 ヤマタノオロチの逆襲を彷彿とさせる。


( ゚ω゚).。o0(円盤で直さないかな?





 原作を軸に、シン・シリーズ、仮面ライダーブラック、ロボット刑事K、イナズマンキカイダーといった作品エッセンスを取り出して構成されている。
 昨今の過去作品リバイバルといった下品な作風よりマシといった案配かな。
 人気が出れば継続するかもだが、やや内輪向けになっているので、庵野躍進はしばらく収まるかも (ΦωΦ)

 バッタオーグのプラーナ収集能力は仮面ライダーブラックの結末を思い起こさせるし、ハビタット世界は人類補完計画を想起させる。

アントマン&ワスプ クアントマニア

 アントマンシリーズの3本目。今度は指パッチンから帰還した娘の実験で量子世界に引き込まれ、なお話。

 量子世界に追放された、悪の帝王カーンが登場する。

 話としてはまとまってるけど、異界に行って現地の問題を解決して帰ってきて一件落着、という定型文なのであまり目新しい話はない。

( ゚ω゚).。o0(カーンもエターナルズだよね?

※カーンはたぶん帰ってこない(暴行で逮捕)

ブラックライト

 個人としてFBI長官に雇われた、潜入捜査官専門の逃がし屋という役どころ。
 潜入捜査官が任務に失敗したら、現地に潜入して秘密裏に回収して撤退するのが仕事。

 ところがとある捜査官が違法行為で逮捕され、さらに移送中に逃走され、そして何者かに殺され、
 何者かの暗躍を感じた彼は独自の調査を開始するが、なお話。


 途中までは良かったが、オチにいたるところは駆け足過ぎ。不満足な出来だなぁ。

( ゚ω゚).。o0(リーアム・ニーソンは脚本に恵まれない

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

 LGBTと中獄とマルチバースと家族愛の2021年。

 生物が発生しなかった世界はおもしろかった。

 マルチバースが個々人レベルで分岐するって思想はムリがあるよなぁ ( ゚ω゚).。o0(完全に別世界はアリだが