アイ・アム・レジェンド


 SF地球最後の男


 今日のリメイク映画その2。映像化されたのは3度目とか。
 そして人生にもっとも影響を与えたSF作品のひとつ(本物を読んだことはないのだがw


 旧作は、自然由来の病原菌により全世界の住民がヴァンパイアになってしまった世界のお話し。
 主人公はおそらく世界でただ1人残った人間。日中、街中を探索して眠っているヴァンパイアの胸に杭を撃つという仕事を続けていた。
 その傍ら、彼はヴァンパイアについての研究も続けていた。何が原因か、なにが弱点か、その行動原理や生態まで。
 紆余曲折の末、人間の女が現れる。女がヴァンパイアか人間が判然としないまま、女を招きいれ今までの研究を開陳する。女の血液を調べてヴァンパイアか否かを調べようとしたところ女は逃げ出す。女は書置きを残していった。彼女がヴァンパイアのスパイであること。病原菌に犯された人々は別に文明的な生活をおくる術を見出したこと。そしてまもなくヴァンパイアが彼を襲うこと。
 しかし彼はその場に残り、ヴァンパイアに捕らえられる。ヴァンパイアは彼を死刑にするのだが、彼の処刑を見物するべく集まってきたヴァンパイアの集団を見て彼は思う。
 自分がもはや伝説となった怪物『人間 *1』なのだと。


 この逆転の構図、発想の転換の図式は俺の人生を変えたとも言えるかと。少なくとも「視点を逆にしたらどうなるか」と思索するきっかけを与えてくれたのはこの作品。


 だからこのオチは不満足。最後にああする必要性はまるでないじゃん。
 あと、あの展開からして、ダーク・シーカーズにも愛情があり、女を奪還しようとしていた流れなのだが、カットされた節がある。
 ギリギリで駄作になった感のあるがっかりな作品でした。
 まるでベクシルアーマゲドンを足したみたいだ *2


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*1:誰もが恐れる太陽光を浴びてもなんともなく、誰もが眠る日中に街中をさまよって平和に眠る人々の胸に杭を刺して殺し、病に罹っただけの無辜の民を殺してまわるモンスター

*2:駄作の二乗w