看板に偽りあり
ブレジネフ政権時代に起きたユダヤ人排斥運動により、ボリショイ交響楽団は存続の危機にさらされた。主要メンバーの多くがユダヤ人だったからである。
そのような中、優秀なユダヤ人ヴァイオリニストであるレアは、西欧のインタヴューで党に批判的な回答をしたことから逮捕されシベリアへと送られてしまう。同時に楽団は解散させられメンバーは散り散りとなる。
天才指揮者として知られていたアンドレイ・フィリポフは楽団に残ることができたものの、清掃員としての人生が待っていた。
そして30年の時が流れた。
楽団責任者の部屋を清掃していたフィリポフは、パリのシャトレ劇場から送られた演奏依頼のＦＡＸ盗み出してしまう。彼は今は音楽から離れたかつての仲間を集め、ボリショイを騙ってパリまで行こうと考えたのだ。
フィリポフはソリストとして、フランス音楽界のホープであるアンヌ＝マリー・ジャケを、そして曲目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35を指定した。彼女こそはレアが命をかけてフランスに逃した愛娘であり、そしてヴァイオリン協奏曲こそは、かつてのボリショイが最後まで演奏することができなかった因縁の曲だったのだ。
とかいうお話。
前宣伝あてにならねぇなの典型例。
ドタバタ・コメディ風の前宣伝がほとんどだが、実際はかくの如くハードなもの。
まともに演奏したのはラストの１曲だけだしな。
でもおもしろかったからよし。
アンヌ＝マリー役のメラニー・ロランが見られたのもなおよし （＾ω＾）
| 製作総指揮 | |
|---|---|
| 製作 | アラン・アタル |
| 原案 | |
| 脚本 | ラデュ・ミヘイレアニュ、アラン＝ミシェル・ブラン、マシュー・ロビンス |
| 監督 | ラデュ・ミヘイレアニュ |
