マルキジッド Malkizid Forgotten Realms Wikiより

 HD33、脅威度27の大型の来訪者(バーテズゥ)
 データの詳細については、『Champions of Ruin』を参照。

 マルキジッドは“血の谷”(Blood Rift。九層地獄とアビスの間に位置する)に住む、かつてはアークデヴィルであった強力な堕落したソーラーだ。彼は“烙印の王”と呼ばれる。なぜなら、かつてコアロン・ラレシアンにより額につけられた傷から常に血を流し続けているからである。

身体特徴
 マルキジッドの姿は身長10フィートほどの人型で、大理石のような白い肌、ところどころ羽毛の抜け落ちた一対の灰色の翼、長い蛇の尾を持っている。彼の手と足は灰色をした鳥のような鉤爪だ。側頭部からは2本の黒くねじれた角が生え、長いたてがみが背中に垂れている。マルキジッドの人型生物の顔は凛々しいと思えるがその眼窩は黒い穴でしかなく、前額部に捺された烙印のような大きな印からは穢れた血が滴り続けている。

来歴
 マルキジッドはセルダラインに仕える高位のソーラーだった。
 DR(デイル暦)前30000年頃、彼はアローシュニー(ロルス)によりコアロンに叛くように誘惑されるが、アローシュニーの謀反が失敗したため、反逆者の烙印を押され九層地獄に追放された。そこで彼は迅速に地獄の位階を登りつめ、まもなく彼は自身の支配領域を打ち立てた。
 数千年前のある時点で、マルキジッドはアスモデウスの不興を買い、九層地獄から追放された。デヴィルの小規模な部隊がマルキジッドに従った。彼はユーゴロスの出身次元である“血の谷”に居を定めた。彼は現在、追放アークデヴィルにしてユーゴロスの君主として、バーテズゥとユーゴロスの軍勢を率いている。
 DR1355年、マルキジッドはフェイルーンへの道を開き、そしてミス・ドラナーのデヴィルの秘密領主として無数の策謀をめぐらせた。
 DR1374年、マルキジッドはダイモンフェイを秘密裏に唆してエヴァレスカを攻撃させ、最終的にミス・ドラナーを征服した。戦闘の最後に、彼はアリーヴィン・テシュアーに破れたが、かろうじて滅びなかった。

性格
 マルキジッドは狡猾で意地悪く忍耐強い。彼は絶対的にロルス(と彼女のドラウ)を憎悪している。彼女が何千年も前に彼が堕落する原因となったからである。彼はコアロンも憎んでいる。なぜなら彼の考えでは、コアロンは彼に慈悲を見せるべきであったからだ。しかし、彼は彼をアルヴァンドールから九層地獄に追放した。

目的と動機
 ロルスとコアロンはいずれも彼のパワーを超えているため、彼はその復讐の矛先を定命の信者に向ける。以来数千年に渡り、マルキジッドはフェイルーンのエルフの下に無数の問題をあの手この手で繰り出してきた。
 DR前10900年頃、彼は秘密裏にアリヴァンダーのヴィシャーン君主の擁護者となり、彼らに強力な魔法を授けた。
 彼はまた第一開花の時代(DR前24000年〜前12000年)に、エルフ諸王国の間で争いの種を撒いて回った。後に、彼は彼の計画にシリュヴァネードのサン・エルフを引き込んだ。
 マルキジッドが果たした最も大きな成功は、涙戦争(DR712年)だった。彼に仕える3体の強力なニュカロスが、ミス・ドラナーを破壊する彼の計画を実行したのだ。
 マルキジットはドラウの中に独自性という考えを吹き込むことで分裂を誘い、ドラウの中に地上のエルフ間と同様の騒乱を生み出す計画を立てた。
 またマルキジッドはエルドレス・ヴェルースラをそそのかし、人間に対する戦争を吹き込んだのかもしれない(DR262年)。


Champions of Ruin: Forgotten Realms Supplement

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