トランスフォーマー

 サンドマン・テクスチャー版

 人間とロボットの友情を描いた熱い映画。
 少年の持ち物を巡ってサイバトロン=オートボットデストロンディセプティコンが戦いを繰り広げるのがおおすじだけど、まぁちょっと弱いかも。
 主人公はメインを少年と車好きの彼女、サブを最初にディセプティコンと遭遇したタフ軍人(子持ち)、おまけにハッカーの友人を持つ職務意識に欠ける女プログラマと3本仕立て。全員それなりに見せ場をもらっているところが「FEARゲー?」とか今になって思う。有名俳優を使うとできない構成でハリウッドとしては珍しいとか思った。
 変形ははっきり言って何がどうなってるのかわけわかめなのだが、きっと製作サイドとしては「この部品は実はここにあって…」とか説明できるのだろうとか脳内補完。あんなに時間かけて大丈夫かと思うが悪くない変形かと。たぶん質量保存はしてないが自然治癒するところからして周囲の物質から物質変換とかできるのだろうとか思われ。


 おもしろかったのは「インディペンス・デイ」で「なぜマック?」と取り沙汰された疑問に対し今作では明確に答えているところか。これぐらい開き直ってくれたらむしろ良いw
 難点はメカがCG映像のかたまりなので遠近感に甚だしく欠けるところ。CG主体のゲームとかに慣れた人には無関係だろうけど奥行き知覚に優れた人には辛いかも知れない。背景が実写のようなので街角に置かれた平面書割のイラストが遠近感なく変形しているように感じられる。これは今後のCGの課題だね。


 ストーリィはトランスフォーマーじゃなくていいじゃん」という人もいるだろうけど、それじゃ「トランスフォーマーじゃなくちゃならない」ストーリィがこの世にあるかというと疑問なので却下。
 下手に思い入れのない人にとっては良作。思い入れのある人は脳内洗浄を済ましてからどうぞ。