九層地獄でパラディンと握手! A Paladin in Hell 途中経過と見せてもよさげな部分w

 最初の紹介愚痴


 ちっ、半年越えたのに6割程度の進行か…


序文 Introduction

 AD&D(1e)のプレイヤーズ・ハンドブックが出版されたのは1978年のことだった。その本の中には“地獄のパラディン A Paladin in Hell”とタイトルが付けられたイラストが掲載されていた。多くの場合と同様に、その下には小ぶりの書体でタイトルが示されていた。
 多くの人々にとって、このイラストはパラディンというキャラクター・クラスの定義となった。聖戦士がたったひとり、地獄の底で魔物の軍勢を相手取って戦うというイメージは、心掻き立てる象徴にして高邁な理想の体現だった。それは我々に、パラディンはいかに見込みがない状況下であろうとも諦めることなく、善と正義の力への献身を捨てず、悪と暗黒の力に立ち向かう存在であることを示していた。
 この冒険は、そのイラストのタイトルから引用している。その目的は、真に高潔にして善なる者の献身を示し、そして異界における驚異と謎を攻略することにある。PCは不当に地獄に落とされたパラディンの魂を救い、捕らえられた寺院と無辜の民を物質界に復帰させるため、地獄まで赴かなくてはならない。
 『九層地獄でパラディンと握手!』は、15〜20レベルという非常に高レベルのキャラクター4〜6人向けに用意されている。PCはこの冒険を完遂するのに、多くの身体能力と経験を必要とするだろう。
 この冒険に乗り出す一行は、うまく魔法のアイテムと武器を装備するべきである。もしキャラクターが敵を破ろうと思うのなら、+5ボーナスの武器を少なくとも1つは必要とするだろう。また+4の武器が1つか2つはあると良いだろう。もしパーティーが15〜16レベルであるなら、DMは彼らの能力を補うべく魔法のアイテムを持たせるべきである。この冒険への挑戦は、恐るべき危険と戦闘が伴う。
 『九層地獄でパラディンと握手!』のテスト・プレイ参加者は、まずキャラクターをそれぞれ1,800,000経験点で作成した。これは低いことが分かった;2,250,000経験点のキャラクターが、目的を達成するも機会が最良であることが判明した(そして適切な生存率でもあった)。同じく、この冒険のために作られたPCは、魔法のアイテムを50,000経験点分は所持するべきである。この冒険のためにクレリックを作るプレイヤーは、ネヘオド僧を作成するルールを取り入れるべきである。

訳註:ここでの魔法のアイテム数や経験点は2e版のものである。3e版とは勝手が異なるが原文のまま示した。ちなみに各クラスのレベル対応は

クラス 経験値1800000 経験値2250000
ファイター 15 17
パラディン/レンジャー 14 15
ウィザード 14 16
クレリック 16 18
ドルイド 14 15
シーフ/バード 18 20

に相当する。AD&D2eまではクラス毎にレベルと経験値の必要量が異なっていた。


A Paladin in Hell (Adventure)

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