スピード・レーサー
はっきり言ってしまえば元アニメがどのような話かは忘れてしまったのだが、この映画ではレースが実は企業間の株価操作に使われる道具であり、主人公のスピード(人の名前)がそれを打ち砕くというお話。
なんか、それって、『マシンハヤブサ』のプロットだったような…。ま、いっか。
登場人物は日本アニメ版と同じものを取り揃えているように思える。Xレーサーも出てくるし、サルまでいる。
マッハ号のギミックも、オートジャッキあり、丸鋸や防御ガラス、ベルトタイヤ(交換用タイヤ)といろいろ登場する。リスモ号(ギズモ号)もあったけどこれは使われなかった。
最初はどうなることかと思ったけど、見終わってみればリメイクとしてはまずまずの出来。レース場がレース・ゲームばりのぐにぐに空中サーキットだったけど、それはご愛嬌かな。
難点は背景にCGが多用されているのだが、遠近感がないので脳内で酔いに近い混乱を起こしたことか。
そこで思ったのだが、若いころからCGゲームを数多くこなしている子供は、物の立体視が出来ないのではないだろうかという疑念。
俺は古い人間なので立体感を与えられた平面(CG)を見せられると、目から入る情報と脳内の解釈とが食い違って酔うのだが、CGを長時間見ることでそれがスタンダードになった人間は、そもそも立体視が出来なくなる(いらなくなる)のではなかろうか?
それは高度情報化社会には適合しているんだろうけど、生命体としては致命的な弱点だと思うんだよね。適応と呼ぶか進化の袋小路と呼ぶかは人それぞれだろうが。
とりあえずアリエル・ウィンターは可愛かった(パンチ最高!w)
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