WALL・E/ウォーリー 観たのは14日

  CGに負けた…。


  ディズニー、ピクサーですよ。ファミリーな映画ですよ。ほのぼのですよ。


  そんな映画でも気まぐれに観に行ったら驚いた。
  CGの空気遠近法が(俺的に)完璧だ…。
  例によって例の如くフルCG映画なのだが違和感がねぇ…。


  すげぇな。技術は進んだもんだ。以前の作品とは比べ物にならん。


  話の内容はけっこう普通にSFしてた。
  21世紀。人類はゴミだらけになった地球を捨て、生活を完全に保障した全自動の大型宇宙船に乗り、自堕落な生活を満喫していた。
  その間、地球では環境浄化計画が実行に移され、大規模なゴミ処理活動が始まった。
  その中核と成るのがWALL・E/ウォーリー。大量に生産されたゴミプレス機能を持った小型の自動ロボットだった。


  しかし100年を待たず浄化計画は破綻し地球は放棄された。人類は自堕落生活を永遠に続けるように仕組まれ、地球ではウォーリー型ロボットが延々とゴミ処理を続けている。1体、また1体と徐々に擱坐していくウォーリーたち。
  そして700年が過ぎた。経験による知性(?)を得、作業を楽しむことを見つけた最後のウォーリーの元に、人類の放った調査船がやってきた…。
  物語はここから始まる。


  一見して擬人化したロボット同士のほほえましい交遊を描いた映画だが、背景にあるのは恐ろしいほど暗い話でないかい?


  はっきり言えばディストピアもの。
  惑星全土(および衛星軌道、月まで)がゴミだらけとなった地球。崩壊した文明の残骸の中を走り回る小型ロボットは、ブロック状に固めたゴミを山と積み上げて塔を築き続ける。人類は全自動船の中で、肥満した体を飛行するベッドの上に横たえて贅沢三昧。
  とんでもなく皮肉に満ちた環境の中、主人公は恋(?)しいロボット・イヴを求めて無謀な旅に出る…。


  その先に何があるんだ?


  まあディズニーだからな。余り深く突っ込んではいかんのだろ。
  とりあえず技術の向上さ加減に脱毛。
  この技術が(配給会社も製作会社も違うが)トランスフォーマー2に生かされることを祈る。

製作総指揮 ジョン・ラセター、ピーター・ドクター
製作 ジム・モリス
原案 アンドリュー・スタントン、ピート・ドクター
脚本 アンドリュー・スタントン、ジム・リアドン
監督 アンドリュー・スタントン
企画