ザ・ムーン In the Shadow of the Moon

  クリティカルなんて言うな! *1


  存命中のアポロ飛行士を起用した月世界旅行ドキュメンタリー。
  映画はアポロ計画の成り立ちから最後の17号までを、飛行士の言葉を交えつつ駆け抜けるように進む。


  宇宙少年には感動の連続だが、いくつか新発見が。


  SF映画でありがちな、月着陸船の着陸台とそばに置かれた星条旗という図があるが、あれはない。
  離脱時の噴射で星条旗が豪快に吹き飛ばされているところが写っているw
  そこまで作った映画ってないもんなぁ。


  あと『ムー』とかのトンでも雑誌で登場する、月のUFO話があるが、動画で見るとよくわかる。
  カメラのレンズにもチリは付いてるし、フィルムは傷だらけ。あれで何かが写ってるって、写真しか見てない素人のたわごとだな。
  それに宇宙船の周りはゴミだらけ。宇宙船から剥離したと思われる破片がそこら中に写っている。あれらも第1宇宙速度を獲得した物体なのだから、司令船もろとも月まで飛んでいくんだよな。
  実際のところ、司令船を頂点にした円錐形のデブリ群が構成されているはずだ。そりゃなんかしらカメラに写るもんな。


  そもそもアレが全部映画撮影だとしたら、ライバルである旧ソ連がやっきになって『嘘だ』というだろうし。
  世界中の天文台でも着陸船などの残骸は見えるだろうし。
  素人って怖いw


  『王立宇宙軍オネアミスの翼』というガイナックス製アニメで、こういったライト・スタッフ映画が作られたが、比較的出来の良いあのアニメであっても記録映像にはまるでかなわない。
  本物とはかくも違うのかという重みが感じられた。


  とりあえず天を仰ぎ、星の世界に心馳せた事がある奴は必ず観ろ。劇場で。

製作総指揮   
製作 ダンカン・コップ、クリストファー・ライリー
原案   
脚本   
監督 デイヴィッド・シントン
企画   
提供 ロン・ハワード


  大元帥に観てほしかったなぁ…

*1:ここ笑うところw