DRAGONBALL EVOLUTION
「俺たちの知っている大猿こと孫悟空は、実はピッコロ大魔王の弟子だったんだよ!」
「な、なんだってぇーーーーーー!!!」 (AA略)
まあ問題の映画版:ドラゴンボール。
期待値底値で観たが、内実はいろいろな用語がちりばめられており、原作に比較的沿う形で作られている。
出てこないのは牛魔王やウミガメ、プーアル、ウーロンといったキャラクターたち。あとブルー将軍とかのドラゴンボールを狙う組織もオミット。
亀仙人こと武天老子に師事した悟空は亀の甲羅ではなくガラクタをつめた大きなネット(まあまあ亀の甲羅に見える)を背負って修行するなど、原作の雰囲気を現実にしたらどうなるか的な作り方をしている。
カプセル・コーポレーションの製品も小型カプセルがはじけるのではなく、メダル程度の大きさの装置がトランスフォーマーよろしくガチャガチャと拡大してメカになったり。
実はよく出来てね?
『カンフーを習う少年はひ弱か拳を封じられているためケンカをできずいじめられ役』といった定番スタートを切るのはご愛嬌。
それでも時間の都合か、たちまちイジメっ子たちをノシてしまう(単に攻撃するのではなく自滅を誘発させてスマートに)。
最後は大猿の呪縛を解いて自分を制御することに成功した悟空がピッコロ大魔王と正面から殴りあい、かめはめ波+体当たりパンチで仕留めて終わり。
ウーロンがいないため神龍がパンツを出すことはないのだが、ウィッシュは魔封波をしくじった亀仙人復活に費やされてエンド。
ドラゴンボールがもし『もうちょっとだけ続くんじゃ』で終わってたら、前後編の前編って感じだと思う。
原作だとこの後、フリーザの部下としてサイヤ人とかが送り込まれたような気がするが、アレがないと考えたらよくまとまっている。
この映画が微妙扱いなのは、ベジータやマジュニア(ピッコロ)のファンとか、中盤以降のパワー・インフレ物語が大好きな人たちに好まれていないからじゃないかな。
初期の宝探しの冒険行にカンフーを組み合わせた感じ。冒険部分の描写がイマイチで中地半端に終わるところが残念だが。
なんにせよ、物語は後編(中編?)に続く。
製作総指揮 | 鳥山明 |
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製作 | チャウ・シンチー |
原案 | |
脚本 | ベン・ラムジー |
監督 | ジェームズ・ウォン |
企画 | |
提供 |
後半のキャラ人気とパワー・インフレで財を成した鳥山明としては明言を避けたい映画かもなw
とりあえずエミー・ロッサムはキレイだ。化粧濃いけどw