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  エレコーゼ・サーガ ただし任務成功版(^ω^)


  物語の場所はアルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス(ガス・ジャイアント)の衛星パンドラ。
  パンドラは(おそらく)電磁気的反応を起こさせることにより重力遮断効果を与える物質アンオブタニウムが主な構成物資であり、人類はそれを採掘しようとしていた。
  しかし、その大鉱床はナヴィと呼ばれる原住民の居住地の真下にあったのだ。
  そこで一計案じた人類は、研究者たちが原住民との接触用に開発していた遠隔コントロール・デヴァイスであるアヴァターを利用しようとしていた…。

  
  話の筋立ては簡単。
  状況を把握していない主人公が原住民と接触して溶け込み、いつしか原住民に感情移入して人類に敵対し、ついには人類を撤収させるというもの。


  まあ、いつのまにやら地球が汚染で滅びかけていたりとか、アンオブタニウムの利用方法が明確でないとか、そもそも浮いている岩塊はアンオブタニウムの露岩じゃねぇのか? とか、磁場嵐の除去方法が未開発だったりとか、衛星軌道からの目視による爆撃とかの便利な方法が使われなかったりとか、政府としてのナヴィ外交見解が示されていなかったりとか、物語として突っ込むところはわんさかある。
  でも、映像としてはよく出来ている。おそらく、『3D映画初期の傑作』とでも呼ばれることになるだろう。


  これの出来が良いと思ったのは、3D作品にもかかわらず、従来の撮影方法を堅持しているところ。従来は中心となる(セリフを話す)人物にピントを合わせ、その手前や奥にいる人物にはピントを合わせない手法を取る。
  前回『カールじいさん』では、背景を基準にして“ちょっと前”と“一番前”という浮き出し方をしていたが、今作では焦点となる人物を中心に、背景は“奥”、手前のオブジェは“ちょっと前”に置くようにしていた。そのため、違和感が少なかったのだ。
  てか、酔わなかった (^ω^)


  この辺は脳の慣れだろうが、観客に慣れさせるより表現方法を変えるのは集客を考えれば当然なので、前向きな変化といえるだろう。


  しかし、シガニー・ウィーバー…。あんた異星人に運がないなぁ… (つω;`)


製作総指揮 コリン・ウィルソン、レータ・カログリディス
製作 ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー、ジョシュ・マクラグレン
原案
脚本 ジェームズ・キャメロン
監督 ジェームズ・キャメロン


  天空の6割は占めると思われる主星ポリフェマスの浮かぶ夜空は発狂するぐらい圧巻。
  ま、うちの太陽系の木星の方が凄いけどNE!