サロゲート Surrogates

  別視点の攻殻機動隊


  元は身障者用に開発したサロゲート(身代わりロボット)が民生化し、遂には世界中のほとんどの人々が使うようになった社会の物語。
  日本的に言えば義体だが、サイボーグとして脳みそまで中に乗せるのではなく、あくまでも遠隔操作する。
  オペレーター(中の人)がネカマだったり、デブってたりとか現在のネット環境を風刺するシーンも多い。
  サロゲートが壊れても中の人は死なないので、軍用にも使われていたりする。
  FBIサロゲートが車より早く走ったり、走る車両の上を八双飛びしたりもするので、軍用や警官用は高性能なのだと思われ。


  で、そんな社会で、サロゲートを破壊しつつ、中の人まで殺してしまう兵器が開発された。
  そしてそれがある青年とコール・ガール(中の人はデブいオッサンw)に向かって使用された。
  実はその青年はサロゲート開発者のひとり息子であり、父親のサロゲートを借りていたために誤って殺されたのだ。


  FBI捜査官トム・グリアー(ブルース・ウィリス)は真犯人を逮捕できるのか?
  といった内容。


  設定的には興味深いが、実運用としては疑問が残るね。
  サロゲートだけが地下鉄に揺られて移動するシーンを不気味に描いているが、完全遠隔操作可能なんだからそもそも移動する必要がない。
  攻殻機動隊2のクロマのように、遠隔義体を当地に置いておいて、それをコントロールすれば良い。
  移動時間ゼロだしな。
  夕方、仕事を終えた後、仕事用サロゲートのコントロールを切り、バカンス先に置いてあるサロゲートを起動すれば良いだけだ。
  価格の問題もあるだろうが、サロゲートは“人間そっくり”なものから“動くマネキン”までピンキリという描写もあるので、遠隔地にはマネキンで良いだろう。


  『アバター』といい、こういうの好きだね。皆、そんなに自分の容姿が嫌いかね? (;^ω^).。oO(俺は嫌いだがな

製作総指揮 デヴィッド・ニックセイ、エリザベス・バンクス
製作 デヴィッド・ホバーマン、トッド・リーバーマン、マックス・ハンデルマン
原案 『The Surrogates』トップ・シェルフ・プロダクションのアメコミ。ロバート・ヴェンディッティ、ブレット・ウェルデール
脚本 マイケル・フェリス、ジョン・ブランカトー
監督 ジョナサン・モストウ


終わりなき平和 (創元SF文庫)

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