キック・アス Kick-Ass

 アス・キック(ぼこぼこ)


 ノリノリのヒーロー映画。というと語弊があるかもだが (;^ω^)
 内容は、悪事の横行する現実を許せない高校生が、自らヒーロー・キック・アスとなり、それを正して行こうという夢を抱くことから始まる。
 彼はヒーロー・コスチュームを通販で買い求め、颯爽とパトロールを開始するも、最初の仕事で自動車泥棒を咎めたチンピラ2人にナイフで刺され、さらに自動車に轢かれて全身骨折の重傷を負う。
 その結果、彼は体中に金属の補強を入れられ、末端神経の損傷で痛みを感じなくなる、つまり頑健で少々の痛みにはびくともしない肉体を手に入れることになるのだ。


 てか書くとヒーロー風だが、防御はあっても攻撃がない高校生にはいささか荷がかちすぎた。
 彼は友人の女の子がイヤな男に言い寄られていることを知ると、キック・アスとしてその男に注意をしにいくのだが、男は覚醒剤の売人であり、たちまちのうちに取り巻きに取り押さえられてしまう。キック・アスは必殺技“スタンガン”を使って相手を激高させるが、逆に殺されそうになる。
 そこに飛び込んできたのは、別口のヒーローだった…。




 といった感じで物語は動き出す。
 いや、おもしろい。残酷シーン頻発で、かつあけすけなシーンが多いのでR指定付となり、けっしてメジャー路線にはならないが、ヒーローがヒーローとして活躍しているところがよし。
 クロエ・グレース・モレッツ扮するヒット・ガール(11歳)はダブルソードを振り回すわガンファイトはするわ、ウィップ・アクションまでこなす。その父ニコラス・ケイジ扮するビッグ・ダディはアダム・ウェストバットマンスーツ *1 を着こなし、遠慮容赦なく麻薬マフィアを滅ぼしていく。


 その後の処理を考えると、それはねぇだろな物語であるが、ヒーローモノだしな。
 公開館数が増えたとはいえ、なかなか見る機会は少ないと思うので、DVDを買おう。買う価値はある。

製作総指揮 ジェレミー・クライナー、スティーヴン・マークス、マーク・ミラー、ジョン・ロミータ・Jr
製作 アダム・ボーリング、マシュー・ヴォーン、ターキン・パック、ブラッド・ピット、デヴィッド・リード、クリス・サイキエル
原案 マーヴル・コミック:『Kick-Ass』
脚本 ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ヴォーン、マーク・ミラー (原作)、ジョン・ロミータ・Jr (原作)
監督 マシュー・ヴォーン


 これはヒット・ガールのノーマル・バージョン
 無論、この姿でもチンピラ3体を屠る


キック・アス (ShoPro Books)

キック・アス (ShoPro Books)

*1:66年『怪鳥人バットマン』、『バットマン オリジナル・ムービー』で使われたもの。CV:広川太一郎