〈哀悼の拳〉総評
判断する者により評価が分かれるところであろうが、ブレイク・スルーが比較的有効に機能していることがわかるだろう。
第1遭遇は評価外の結果であったことから、比較対象として使えるのは第2遭遇と第7遭遇のみであるものの、片や戦闘時間が半分、片やは1/4である。
4eの“たるい戦闘”は回避できている。
ただ、これにより全滅の危機を含む紙一重の戦闘が味わえなくなっている感がある。
標準隊ではパラディンが数回に渡り気絶状態に追い込まれているが、これはブレイク・スルー隊にはなかった危機である。
ここで新たな命題が登場した。
ブレイク・スルーを入れるのであれば、モンスターには何を渡せばよいのか? である。
精鋭・単独モンスターはアクション・ポイントを有しているが、彼らにダメージ倍化を許せばPCはまさに瞬殺である。
さりとて絶対回避のような力を与えてはブレイク・スルーを意味のないものとするだけである。
現状で考えうるのは、
- クリティカル化(出目20相当)
- 状態異常克服(望まないものを自動除去)&5マスの瞬間移動
程度である。
これについては今後の課題としたい。