2012


  通夜帰りでしんみりした空気であったため明るい映画を見ることにする (?ω?)
  そこで『2012』を選択。


  簡単に言えば、ノアの箱舟現代版。
  太陽の超規模フレアによりニュートリノの性質が変異し、物質に影響を与えるようになったというネタ。
  まあ、何が起こるかというと、ニュートリノの影響を受けた地核が熱せられて対流が活発化し、プレート・テクトニクスではなくプルーム・テクトニクス理論に基づいて活動するようになったというもの。


  地球では一般的なプレート・テクトニクス理論を簡単に言えば、北極の流氷が近い。流氷の1つ1つがプレートであり、あれで地球の表面を覆いつくしているようなもの。流氷同士がぶつかって割れる現象が地震に近い。
  かたやプルーム・テクトニクス理論は、マントル対流が激しい場合に起き、地殻が激しい対流で“真下”から持ち上げられるような現象。地殻が鉄板だとしたら、真下からガンガン叩いて膨らんでくるような状況。これは金星で顕著で、あの星の大陸が“蚊に刺された肌”のように膨らんだ印象を与えるのはそのため。


  地球の場合、プルーム・テクトニクスが起こると金星とは違ってふくらみが出来るわけではなく、プレート単位で大変動(マグニチュードで10くらい)が頻発して加えて反動の大津波が襲ってくるということになる(らしいよ。


  スペクタクル映画としてはおもしろい。無駄なアクションがないためCGの出来も良い。3D対応なためか無駄な絵面が散見されるのはまるで“素人仕事”なのだが、そこは目をつぶる。
  使い終わったキャラクターが徐々に欠けていく手法が鼻につくが、それを我慢できればおもしろいでしょう。

製作総指揮 ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、マイケル・ウィマー
製作 マーク・ゴードン、ハラルド・クローサー、ラリー・フランコ
原案  
脚本 ローランド・エメリッヒハラルド・クローサー
監督 ローランド・エメリッヒ