劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜

 野郎ども、波に乗れ!


 前作はここ
 再構成版の後編(完結編)ほとんどが新作画で、新曲も多く満足の出来。
 実際、河森はすげぇな。彼が直接手がけるようになったのは『フラッシュバック2012』からだが、これだけうまく進めるのはお見事としか言いようがない。
 特にメカに関しては天下一品。天才・板野がいなくても、どうにかなるもんだねぇ。


 基本ラインはテレビ・シリーズと同じ。
 この場合の基本ラインとは、フロンティア船団は艱難辛苦の末にヴァジュラ本星まで進んだ、という程度だが。
 他の展開はまるっきり別物。


 気になるのは、各キャラクターの人格がテレビとは異なる。特にアルトが感じすぎ、ヴァジュラに感情移入しすぎ。それが唐突な感じがする。
 あと、バッド・エンドだよなぁ、これ。そこがえらく引っかかる。その後に観た再放送の最終回の救われること。
 テレビ・シリーズの主役はシェリル。映画の主役はランカってことかね。


 劇中劇として考えると、脚本に関わったかも知れないランカの恨みは恐いなぁ、とか思うわけだ (;^ω^)

製作総指揮  
製作 ビックウエスト、劇場版マクロスF製作委員会
原案 テレビ・シリーズ『マクロスF(フロンティア)』
脚本 吉野弘幸河森正治
監督 河森正治