ダンジョン・デルヴの最終回

　１回目、２回目

本書の使い方　How to use this book

　この書では30のレベルそれぞれに適合したＤ＆Ｄデルヴを提供する。それぞれのデルヴは、デルヴ・レベルに合わせた３つの連続した遭遇が準備されている。これはそのレベルのＰＣ５名からなるパーティーの挑戦にうってつけとなるようにデザインされている。

　あなたはプレイに当たり、ＰＨＢとＤＭＧ、ＭＭを必要とする。臨場感を増すために、各種タイルとミニチュアがあると良いだろう。

　それぞれのデルヴはタイルを使って再現することができる。どのタイルを使うかについては、それぞれのデルヴで触れられている。

　それぞれのデルヴには独自の背景と、３つの遭遇を結びつける方向付けがされているが、デルヴとデルヴの間では関連付けはされていない。それらは個々に独立しており、必要に応じて既存のキャンペーンに取り込んだり、あるいは一部分だけをプレイに組み込むことができるようにデザインされている。ちょっとした努力だけで、ＤＭはすべてのデルヴを相互に結び付けることができるだろう。その辺は、個々のＤＭに託すが。ＤＭはこの書をさまざまな興味深い方法で使うことができるだろう。

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デルヴの拡張　Expanding a Delve

　それぞれのデルヴは連結されたちょっとした遭遇集だ。もしあなたが面白いと感じる特定設定や物語があるなら、あなたは気軽にデルヴを拡張し、追加遭遇を加えて完全な冒険に仕立てることができる。デルヴには遭遇区画に関する情報のほかに、物語を膨らませるためのちょっとしたヒントも含まれている。それでも結局のところ、デルヴを拡張する仕事は意欲的なＤＭの想像力の閃きに任される。我々はここに種を植えた。あとはあなたが着想を生かし、大樹を実らせるだけだ。

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デルヴの改変　Customizing a Delve

　冒険の改変はＤＭの正当な権利だった。そしてそれは本書で紹介されたデルヴにも及ぶ。ここではデルヴの要素別に、あなたのキャンペーンやプレイに合わせて改変する示唆を記す。

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モンスターの変更　Changing Monsters

　あなたは現在進行中のキャンペーンのため１つか２つの５レベル遭遇が必要であるが、アンデッドとの遭遇は具合が悪いとしよう（訳註：５レベル用デルヴはアンデッドの巣窟を攻略する戦いだ）。そのような場合、５レベルのデルヴからマップと状況だけを取り出し、配置されているアンデッド・クリーチャーを『モンスター・マニュアル』掲載のダイア・ウルフとバグベアに変更しろ。さらにヒューマンの死霊術士をホブゴブリンのウィザードに交換すれば、アンデッドの巣食う墓所はバグベアの縄張りと化す。あなたはヒューマンの死霊術師のデータ・ブロックをそのまま使っても良い。単に名前をホブゴブリンと改め、そのパワーを［死霊］から［火］か［冷気］か［電気］に変更すればよいのだから。

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モンスターの改変　Customizing Monsters

　時には、あなたが進行中のキャンペーンに、ほんの少しの改変だけでぴったりと当てはまるデルヴがあるかもしれない。例えば、あなたのキャンペーンでシャドウフェルを探索している冒険者に、一発モノのデルヴをぶつけるとする。どうするか？　簡単だ。たとえば、キュクロプスの一隊とその配下をデルヴに登場させるとしよう。それらのクリーチャーはどうやってシャドウフェルに来たのだろうか？　あなたはＰＣに、これらはシャドウフェルとフェイワイルドのどちらにいても不自然ではないと説明することもできる。あとは冒険者の勝手な解釈に任せるのだ。また、あなたがたと同様に、キュクロプスの一隊が旅をしてはいけないという理由もないだろう？

　より納得がいく解釈を求めるため、これらのクリーチャーをほんの少し改変してしまうのだ。暗視を与え、パワーのいくつかを［死霊］ダメージかに変えるか、あるいは［幻］を与えるか、武器をシャドウフェルに適した闇の武器に変え、これらをシャドウ・キュクロプスとしろ。

　この作業は本書全体で利用可能だ。モンスターに［火］ダメージではなく［冷気］ダメージを与えたい場合はどうするか？　変えろ！　モンスターに［雷鳴］抵抗ではなく［電気］抵抗を与えたい場合はどうするか？　それも変えろ！　あなたが冒険を廻しやすくするためなら、我々は気にしない。

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人数の増減　More or Fewer Players

　既に語られているように、それぞれのデルヴは同レベルの冒険者５名からなるパーティーの挑戦に適するように作られている。もし、あなたのもとに５名を越えるプレイヤーがいる場合はどうするか？　あるいは、５名未満のプレイヤーしかいない場合は？

　あなたの冒険者パーティが５名を超えている場合、遭遇の拡大は簡単だ。単にモンスターの数をＰＣ数に一致させればいいだけだ。５体の７レベル・ティーフリングの闇の剣士が登場する遭遇があるとする。例えば、ＰＣ６人のパーティーであるなら、闇の剣士を６人に増員しろ。『ダンジョン・マスターズ・ガイド』には、ＰＣ人数に合わせた遭遇作成法と、初期デザインの目的を見失わないままに経験点を調整する方法が紹介されている。しかしながら、あなたが別種のモンスターを加えるなら、あなたは遭遇区画についても、動きを阻害することがないように拡張する必要があるだろう。

　大人数パーテイに対する別の手段として、モンスターの数はそのままに、経験点を増加してレベルを挙げる方法もある。しかしながら、それは多くの手間を要し、かつ元来意図されたよりも激しい遭遇となる傾向が強いことから、よくよく吟味して採用しろ。もしこの方法を使うなら、助言のために『ダンジョン・マスターズ・ガイド』を参照しろ。

　あなたのもとに５人未満のＰＣしかいないのであれば、デルヴの調整は、あなたがどのようにデルヴを使っているかに左右される。もし前記の一発モノ冒険や対戦型デルヴを行なうのであれば簡単だ。あなたはパーティ人数が5人になるように、追加キャラクターを用意して穴埋めすればよい。これは他の調整より容易である。

　しかしながら、もしあなたが通常のＤ＆Ｄキャンペーンを行なっているなら、遭遇を改変する方が良いだろう。５人ＰＣ用の冒険に挑戦する４人ＰＣパーティーは、より困難な遭遇に直面するだろう。もし一行に防衛役や指揮役がいないのであれば、最も困難な挑戦といえる。そのような場合、大集団用の遭遇調整と同じ手法を適用しろ。モンスターを加えるのではなく、ＰＣ人数に合わせて除去するのだ。

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レベルの増減　Increasing or Decreasing Levels

　あなたはデルヴのレベルを増減することで、難易度を増減することができる。経験点については、『ダンジョン・マスターズ・ガイド』の第４章を参照しろ。あなたは厳しい遭遇からモンスターを除去したり、高レベル・モンスターを低レベル・モンスターに変えて難易度を下げることができる。あなたは簡単な遭遇に１、２体のモンスターを加えたり、低レベル・モンスターを高レベル・モンスターに変えて難易度を上げることができる。遭遇設計の基本則を忘れるな：

• 簡単な遭遇とは、パーティー・レベルより１か２レベル低いものを指す。
• 標準的な遭遇とは、パーティー・レベルと同じか１レベル高いものを指す。
• 困難な遭遇とは、パーティー・レベルより２から４レベル高いものを指す。

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環境の変更　Changing Area Features

　あなたはモンスターを改変できるのと同様に、環境もデルヴが有利に運ぶように、または冒険のテーマに合わせて変更することができる。壷から立ち上がる炎を冷気の放射に替えろ。水を溶岩に替えろ。毒の雲を稲妻の幕に替えろ。あなたが出会うすべての環境は、あなたの必要に応じてすべての機能を変更することができる。

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　最後に書かれているのは各種調整の手順などだが、この辺は洋の東西を問わず同じらしい。
　テクスチャーだけ替えて中身が同じでも良いという示唆はなかなかおもしろい　（；＾ω＾） .。ｏＯ（着ぐるみは公式だったぉ…

　ということは、こういうのもアリだな。

オークです。	エティンです。	ミノタウロスです。	ドラウのウィザードです。

ＤＭ「遭遇レベルは10を想定しています！」　　（ｷｭﾘﾝ☆!!
ＰＬ「ちょっ、おま…ｗ」

Dungeon Delve: A 4th Edition D&D Supplement (D&D Adventure)

　なお、本書で使われているダンジョン・タイルは、発売時期の関連から以下の３つまでである。
　マップ画像はあるので、雰囲気作りという感じだがね　（＾ω＾） .。ｏＯ（初心者さんには重要だったり
　実は検証していないので、ご購入は計画的に。
　検証してみた。いや、発売が去年以前とはいえ、タイルほとんど壊滅か。厳しいねぇ　（；＾ω＾）

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Fane of the Forgotten Gods Dungeon Tiles (D&D Accessory)

Halls of the Giant Kings: DU1 - Dungeon Tiles (D&D Accessory)

Streets of Shadow: Du2 - Dungeon Tiles (D&D Accessory)

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