ホビット 思いがけない冒険 The Hobbit: An Unexpected Journey

 良い日和ですね。


 『指輪物語』の前日譚。冒頭は『旅の仲間』と同じ時制で始まり、60年前の冒険を語ることから動き出す。
 内容的には、大鷲の救援を受けるところまで。
 作品には背景で描かれていた白の会議がはさまれたり、茶色のラダガストが描かれたりといろいろ追加されている。


 ドル・グルドゥアが死火山の火口を利用した要塞でなくバラド・ドゥア的な地上要塞だったり、七つの指輪は影響が示唆される程度だったり、死人占い師が確実にアングマールの魔王でなく別の存在として描かれてたり、アゾグさんがしつこかったり、スロールとスラインの最後が違ったり、いろいろ変わってるけどおもしろかった。
 冒頭の、宴会はなかなかよろしい。日常に非日常が入り込んでかき回すシーンは良かったけど、できれば片隅でタネ入りの焼き菓子をボソボソ食べるビルボさんの可哀想シーンも欲しかったぜ (^ω^)


ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険 オリジナル版

ホビットの冒険 オリジナル版


 ちなみに13人の区別はさっぱりつかない (^ω^;)