血塗られた街/City of Blood ダンジョン誌154号
ストームリーチ市は血で塗り固められた都市だ。それは未開の大地の縁に位置し、ゼンドリック大陸を生き延びた戦利品と富に吸いつくダニのように、海岸線にへばりついている。都市には、何千年も陽を浴びることのなかった古代の宝物庫から発掘された希少な財宝を積み込むべく、船が集まっている。だがある種の秘密は誰も手を付けることなく置き残される。
『血塗られた街』は7レベルPCのパーティ向け冒険で、エベロン世界の廃墟を補修した街ストームリーチ市で展開する。冒険に適するのはバランスの取れたパーティだが、その中には少なくとも1人の調査員技能群 - 巧みな話術と尋問技術 - を持っている者が必要だ。
あなたがプレイに必要とするもの/What You Need to Play
『血塗られた街』はPHB、DMG、MMを使用する。さらに以下の3.5版サプリも資料として使われる: エベロン・ワールドガイド、サイオニック・ハンドブック、リブリス・モルティス/Libris Mortis。
冒険の背景/Adventure Background
ある探検家がゼンドリック大陸の未開の奥地の奇妙な墓所を発見した。彼らは手早く財宝を略奪すると海岸線に送り出した。墓所に唯一残されていた占有者 - 宝石が縫い取られたスカーフと香辛料で飾り立てられたミイラ化した遺体 - は、ストームリーチ市に送り出された。死が彼に続いた。
何千年も前、ドラウのクァバルリン族/Qabalrin の吸血カバリスト/blood-drinking cabalists による陰鬱な統治の時代、カアルドラル/Kaardral という名の死霊大君主/necromantic overlord が、メネクタルン砂漠の旧き“血のオアシス”を取り巻く白いブラッドウィーピング・ウッドから、猛悪な力を込めた仮面を作り出した。このザ・ブラッド・マスク/The Blood Mask は創造主と同様に貪欲だった。その邪悪な渇望は村々を干からびた皮がまき散らされた不毛地帯に変えた。最終的に、それは貪欲な狂乱の中で創造主の生命と血を飲み干した。ザ・ブラッド・マスクは犠牲者から犠牲者に渡り歩く過程で失われ、最終的にレリックとして安置されて数千年を過ごした。その間、血への渇望を満足させられるだけの着用者は現れなかった。