トーリック・クリーチャー Tauric Creature 『サヴェッジ・スピーシーズ』132ページ

  トーリック・クリーチャーは、人型生物(頭部、腕部、上体部)と動物、魔獣、蟲(脚部、下体部)を融合した存在である。いくつかの種は魔法実験の成果であり、また別の種は神格による神罰の結果として生み出される。同種のトーリック・クリーチャーは寄り集まり、それ自身の文化、言語、宗教を持つ独自な種族を形成する。トーリック・クリーチャーはミノタウロスやサチュロスのような2脚歩行型の人型生物/クリーチャーとは異なる。彼らは外見的に明白に異なるクリーチャーの特徴を兼ね備えた存在だ。
  トーリック・クリーチャーは彼らの構成クリーチャーが用いる言語を用い、また学んだ言語を用いることも出来る。


トーリック・クリーチャーの作成 Creating a Tauric Creature
  “トーリック”は先天性テンプレートで、2体のクリーチャーを1体に融合させたクリーチャーを指す。このテンプレートは、実体を持つ小型/中型の人型生物/人怪(以降これを基本人型生物と呼ぶ)と実体を持つ中型/大型の少なくとも4脚以上を持つ動物、魔獣、蟲(以降これを基本クリーチャーと呼ぶ)に加えることが出来る。ここに記された以外、トーリック・クリーチャーは基本クリーチャーの特性をすべて持つ。

サイズと種別 クリーチャーの種別は人怪に変わる。
ヒット・ダイス 基本人型生物と基本クリーチャーのヒット・ダイスを合計したものがトーリック・クリーチャーのヒット・ダイスとなり、ダイスはd8になる。基本的にヒット・ダイスではなく1クラス・レベルを持つ人型生物の場合、1ヒット・ダイスのクリーチャーとして扱う。
AC トーリック・クリーチャーは基本クリーチャーか基本人型生物の外皮ボーナスのうち良い方を持つ。
攻撃とダメージ トーリック・クリーチャーは形態的に攻撃が可能と判断される場合において、基本人型生物と基本クリーチャーの持つ肉体武器(と基本ダメージ)を維持する。基本クリーチャーの頭部は無くなるため、基本クリーチャーの噛みつき攻撃は無くなる。この定義によりクリーチャーの主要攻撃手段が失われるなら、残存する二次肉体武器を用いる。トーリック・クリーチャーはヒット・ダイスに応じた基本攻撃ボーナスを持つ(クラスレベルによるヒット・ダイスは計算しない)。
特殊攻撃 トーリック・クリーチャーは攻撃可能であるなら、基本人型生物と基本クリーチャーの特殊攻撃を維持する。基本クリーチャーの頭部は無くなるため、基本クリーチャーのブレス攻撃や凝視は無くなる。
特殊能力 トーリック・クリーチャーは基本人型生物と基本クリーチャーの特殊能力を維持する。
基本セーヴ それぞれのセーヴィング・スローは、基本人型生物と基本クリーチャーの基本セーヴ・ボーナスのうち良い方を持つ。
能力値 トーリック・クリーチャーは基本人型生物の【知力】、【判断力】、【魅力】と基本クリーチャーの【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】を持つ。
技能 トーリック・クリーチャーは人怪としてヒット・ダイスに応じた技能ポイントを得る(クラス・レベルによるヒット・ダイスは計算しない)。クラス技能については、基本クリーチャーと基本人型生物の両方が適用される。もしクリーチャーがクラスを持っているなら、それは通常にクラス・レベルに応じた技能ポイントを得る。
特技 トーリック・クリーチャーは人怪としてヒット・ダイスに応じた特技を得る。
出現環境 基本人型生物か基本クリーチャーと同じだが、より制約の多い環境になる。
編成 基本人型生物か基本クリーチャーと同じだが、より少数の人数となる。
脅威度 基本クリーチャーの脅威度+1。
宝物 基本人型生物と同じ。
属性 基本人型生物と同じ。
強大化 基本人型生物へのキャラクター・クラスによる。


トーリック・キャラクター Tauric characters
  トーリック・キャラクターはどこにでもいる。基本クリーチャーはしばしば強力な肉体能力値を与えるため、彼らを優秀なバーバリアン、ファイター、パラディン、レンジャーにする。基本クリーチャーによっては、彼らは良好なローグとなるかもしれない。基本人型生物は彼らを良好なバード、クレリックドルイドソーサラー、ウィザードとする精神的能力値を与えるかもしれない。しかしながら、彼らの適正クラスはレンジャーである。




  レベル調整値がどこにも書いてないがご愛嬌 (^ω^).。oO(合計値が適当かな