カールじいさんの空飛ぶ家 Up
すべてを失うことは、すべてを得ることに等しい
人生を共にした最愛の妻を失った老人が、立ち退きを求められている自宅と共に旅に出る話。
目的地がギアナ高地というのは内緒 (;^ω^)
ラストのラピュタの残骸に残った園丁ロボットを髣髴とさせるような、細かい配慮が良いですね。
良作。
製作総指揮 | アンドリュー・スタントン、ジョン・ラセター |
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製作 | ジョナス・リベラ |
原案 | |
脚本 | ボブ・ピーターソン、ロニー・デル・カルメン |
監督 | ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン |
ハリウッド3Dについて
ハリウッドは今後、セルDVD(メディアともかく)に対抗するためか、3D映画を基本とするらしい。
でまぁ、今作で初めて3D映画を観たわけだが、まあ難しい。
メガネを乗っけて観なきゃいけないストレスを如何に克服するか、という課題が1つ。
一時期、2時間超の映画が減ったのだが、最近増えてきてる。しかし3Dは長時間作品には向かないだろう。たぶん。
落としどころは90分だろうが、作品ボリュームと満足感、疲労感の戦いになったら、間違いなく客減るな。家で廉価版2Dの方がマシと思うだろう。
もう1つは、立体感に限界がある。
基本的には昔の赤青セロファン式と同じ。ただし現代版は偏光ガラスのバイザーに変え、スクリーンには視差を与えるズレた画像を映している。ズレの偏差(幅)が大きいほど手前に見える寸法。
しかし、脳内での処理は“錯覚”に基づいているため、良くて3段階(背景、中間、手前)の認識が限界だと思う。
またキャラクター・データは平面でしかないので、全体としては立体的であるが、局所的には平面の書き割りでしかない。
さらにキャラクターが飛び出す“余白”を確保しなくてはならないので、2D版より画面が小さくなる欠点もある。
始まったばかりの3Dだが、前途は多難と思う。