デミリッチ/Demi-lich:1978『S1 恐怖の墓所』シナリオ中説明より


 古き時代、並外れて悪しきヒューマンのマジックユーザー/クレリックが、数世紀間に渡り生命力を維持するために必要な手段を採った。そのようなクリーチャーをリッチと呼び、アサーラックもその一人だった。数十年に渡り、リッチは恐るべき従者の軍勢と共に、墓所を築いた丘陵の陰気な石の広間に住まった。最終的に、アサーラックのアンデッドの生命力も衰えてきた。そこでリッチは従者を使役し、80年をかけて“恐怖の墓所”を作りあげた。そしてアサーラックは彼のすべての奴隷と供周りを破壊し、広間に至る入口を魔法で隠した。そして彼は最後の旅に出発し、彼の魂は最も賢明なる賢者にも知られていない奇怪な次元を彷徨した。


 分割された“第一の鍵”を結合することで、彼の魂は主物質界に呼び戻される。“第二の鍵”を使用することで、デミリッチに対し今後数世紀を生き抜くための戦いが迫っていると警告する。現在、アサーラックの残滓は貯蔵庫の奥底に横たわる頭蓋骨と骨、塵埃に過ぎない。だがこの断片だけでも十分だ!