真夜中に鐘は鳴る/Chimes at Midnight

 才知に長けた(がいくぶん風変わりな)素人探偵/Detectiveヴィクトール・サン=ドマンは、他の3人の道楽者/インクィジティヴたちよりも多くの犯罪組織首魁を投獄していた。そして名探偵/Master sleuthたちが彼の正体を見極める前に、彼はシャーンに欠くことができない人材であることを証明していく。有名な“塔の街”を舞台にした『真夜中に鐘は鳴る』は、犯罪事件を基本にしたエベロン・キャンペーン冒険だ。5レベルのPC4人を基本とする。この冒険は若干翻案することで他のセッティングの都市環境でもプレイすることができる。この冒険はいかなるキャラクターでも参加できるが、犯罪現場を調査して容疑者や目撃者に質問することができる【知】【魅】関連の技能を持つ者は助けになるだろう。


冒険の背景/Adventure Background
 シャーンで犯罪は珍しいものではない。都市の暗黒街には人殺しや泥棒等の違法組織があふれている。二枚舌の暴君ドッペルゲンガー、殺し屋の見本市のようなダアスク団、短躯に見合わぬ凶暴なハーフリングのボロマー族が入り乱れている。シャーンのすべての影では犯罪が行われ、その多くは未解決に終わる。ありがたいことに“塔の街”には多くの好事家も存在している。彼らは探偵として観察力と機知を駆使して犯人を狩りだす。