オリジナル・ルール「豪遊」

 君は日々の疲れを癒して日用の糧を得るためだけではなく、私的な満足感を得るため、また放埓な気性を癒すため、また享楽的な目的のため、その他様々な理由にかこつけて散財することができる。これを豪遊と呼ぶ。

 豪遊を行って利益を得るためには、君は(一晩で)100gpを消費しなくてはならない。

 豪遊の規模は実行する環境に左右される。大都市の酒場で行うなら、それは自分と周囲の卓の人々だけに関わるものとなるだろう。また中規模の街で行うなら、酒場の酔客全員を巻き込んだものとなるだろう。僻地の寒村で行うなら、村全体を巻き込んだ祭りとなるだろう。

 豪遊を終えると君は自動的に大休憩に入り、大休憩を終えた後にd20ロールを行う。ダイス・ロールをしろ。

1-10の場合
 君は豪遊のさなか、とある有力な資産家と意気投合する。君は泥酔した資産家のお気に入りとなるか、酒の上のちょっとした賭け相手となり、その結果として「上限25000gpまでの非魔法の装備品」1つを無償で得る。このアイテムは大休憩を終えた後、君の手元に置かれている、またはその規模によって然るべき場所に置かれ、君を待っている。豪遊の間、君はドラゴンを仕留めた時のようにご機嫌で、得たアイテムを自慢する。
 さらにd12ロールをしろ。

  1: 防具表
  2: 武器表
  3: 冒険用装備表
  4: 道具表
  5: 乗騎と他の動物表
  6: 馬具および牽引型の乗り物表
  7: 航行用の乗り物表
  8: 交易品表
  9: 食料、飲料、宿屋表(サービスの場合、前払いされていると解釈する)
  10: サービス表(サービスの場合、前払いされていると解釈する)
11-12: 珍品奇品表

 DMはPCのロールに従い、表の中からランダム(ダイス・ロールが適当)でアイテム1つを与えろ。
 なお、ガレー船は30000gpであるので、豪遊では得られないことに注意。

11-13の場合
 君は豪遊の快楽、美酒の味わい、山ほどの御馳走に舌鼓を打ったあの日を思い出すことで、死亡状態でない限り、自ターンの開始時において、すべてのヒットポイントを全回復し、かつ望まない状態異常・様々な効果を自動的に解除することができる。
 この利益を複数回得ている場合、それは使用回数として数える。

14-16の場合
 君は豪遊の快楽、美酒の味わい、山ほどの御馳走に舌鼓を打ったあの日を思い出すことで、死亡状態でない限り、自ターンの開始時において、特定の[ダメージ種別]に対する抵抗を得る。この効果は次に大休憩を終えるまで持続する。
 この利益は使用するまで残留する。複数回得た場合は使用回数として数える。

17-19の場合
 君は豪遊の快楽、美酒の味わい、山ほどの御馳走に舌鼓を打ったあの日を思い出すことで、死亡状態でない限り、自ターンの開始時において、特定の呪文(ディスインテグレイト等)、または特殊効果(リッチのライフ・ドレイン等)に対する完全耐性を得る。この効果は次に大休憩を終えるまで持続する。
 この利益は使用するまで残留する。複数回得た場合は使用回数として数える。

20の場合
 君は豪遊の快楽、美酒の味わい、山ほどの御馳走に舌鼓を打ったあの日を思い出すことで、自身のダイス・ロールの結果として起きた現象(攻撃のミス、セーヴの失敗等)について、すべての判定を終えて結果が確定した後に、ダイスを再ロールすることができる。結果はすべて巻き戻され、再ロールの結果を適用する。
 この利益は複数回得ても1つしか残留しない。複数回得た場合は2回目以降は失われる。


 豪遊の利益は個人的なものであり、仲間の豪遊に同席しても利益は得られない。利益を求める者は個々に100gpを消費しなくてはならない。特定のPCが仲間の費用を支払うことで仲間が利益を得るのは可能だ。