D1.出現場所/Arrival

 以下の記述は、PCがアレイニア洞穴(A10区画)のゲートを通過してやって来たと想定している:

 君はまるで、虚空に放り出されたような感覚を覚える。前方の空間に見える、光のない一点に向けて、とてつもない速度で、押しやられていく。そして今、君は静かに佇んでいる。君の周囲には、奇妙に滑らかな素材で作られた部屋がある。壁の表面は、裏で何かが動いているように見えるが、部屋自体は、完全に安定しているようだ。部屋は1辺30フィートの正方形で、1つの角から、蜘蛛糸で作られたような通廊が伸びている。ここの空気はざらついている。どこか遠くから、キチン質の何かが、ぶつかるような音がする。


 蜘蛛糸通廊を説明する際には以下の文章を使え:

 部屋の出口のはずれには、分厚い蜘蛛糸が固定されている。蜘蛛糸は、円形のトンネル状をしており、不透明で、分厚く、非常に頑健に見える。通廊は、ねじれ曲がって進んでおり、その先は見通せない。


 プレイヤーにイラスト#4を見せろ。


 詳細に調査するなら、床と言わず天井、壁のすべてに、苦悶に悶える表情が映ることがわかる。彼女らはあたかもガラスに閉じ込められ表面に姿が浮き上がっているように見える。実際のところ、彼女らは命名されていないアビスの物質に封じ込められている魂だ。その硬度は50でヒット・ポイントは200だ。
 蜘蛛糸通廊と反対側の部屋の角には、黒い光を放つ直径10フィートの輪が自立している。これはアレイニアの洞窟に帰還するゲートだ。その中に全身を踏み込んだPCはA10区画に出現する。


 クリーチャー/Creatures(遭遇レベル14):壁が破壊されるか、成形されるか、分解されるか、穴を開けられたなら(パスウォールやイセリアル・ジョーントといった類型呪文含む)、10体のスペクターが解放され、退散させられるか破壊されるまで近くにいるものを手当たり次第に攻撃する。これらのスペクターは通常のスペクターとほぼ同じだが、混沌で満たされている - よってその属性は混沌にして悪だ。

  • クリーチャーA6:ケイオス・スペクター/Chaos Spectres ×10体