Dragon Magazine #335 Ecology of the Lizardfolk

ケイオス・モンク Chaos Monk:混沌の道士  

 ケイオス・モンクは偶然性と無秩序の技を学ぶ。彼女たちの中心となる哲学によると、“氣”とは制御困難な、拘束不可能なエネルギーであると教えている。大部分の者は、〈混沌〉モンクの概念は矛盾していると思うだろう。しかしその力を直視した者たちは、そのパワーを否定することが出来なくなる。
注釈:ケイオス・モンクはあなたのゲームを一変させてしまうかもしれない任意ルールである。DMはそれをキャンペーンに投入する以前に、概念について熟慮すべきである。
前提条件:いずれかの混沌


ケイオス・モンクのクラスの特徴
 ケイオス・モンクはモンクの代案版である。特に注記されていない限り、ケイオス・モンクの成長はモンクに準じる(ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴィング・スロー・ボーナス、技能ポイントなど)。キャラクターがモンクかケイオス・モンクいずれかのレベルを得たなら、彼女は後にもうひとつのクラス・レベルを得てはならない。これはキャラクターが2回1レベル・モンクの利益を得るのを禁止するものである。


連動打撃 Flailing Strike(変則):ケイオス・モンクは無駄に滑稽な動きを恐ろしいほどに致命的なものに激変させる武術を学ぶ。正確性はさておき、ケイオス・モンクは彼女が何回追加攻撃を行うことが出来るかを決定するためロールをすることが出来る(下記ケイオス・モンク表に示されるダイス・タイプで。最小0)。決定した攻撃回数にかかわらず、彼女はすべての攻撃にペナルティーをこうむる。1レベルにおいて彼女は−2ペナルティーをこうむり、5レベルにおいてそれは−1に減少し、そして9レベルにおいてそれはなくなる。《連動打撃》の使用には全ラウンド・アクションを必要とし、そして素手打撃か特殊なモンク武器で行うことができる。


不規則突撃 Erratic Advance(変則):5レベルにおいて、ケイオス・モンクは敵を幻惑状態に陥らせる、狂乱的かつ不規則な突貫を行うことが出来る。突撃攻撃の一部として、ケイオス・モンクがこの能力を起動した場合、彼女の対抗者は意志セーヴを行わなくてはならず、失敗したなら1ラウンド間『幻惑状態』になる(難易度10+ケイオス・モンク・クラスレベル)。ケイオス・モンクはこの能力を1日に【判】ボーナスに等しい回数だけ使用することが出来る(最低でも1日1回)。


所くらましの構え Displacing Stance(擬呪):7レベルより、ケイオス・モンクの移動は奔放かつ予想不能なものとなり、彼女は部分的な所くらまし能力を、ケイオス・モンク・クラスレベルに等しいラウンドの間自身に及ぼすことが出来る(このラウンドは連続している必要が無い)。《所くらましの構え》をとったケイオス・モンクに攻撃を行う者は20%の失敗確率を得る。12レベルにおいて、失敗確率は50%に増加する。これを始めるには標準アクションを必要とする。


思考の自由 Freedom of Thought(超常):11レベルに達したケイオス・モンクは1日1回だけ思考過程を無秩序なものととすることで、精神作用効果に対する意志セーヴに失敗したとしても再ロールさせることが出来る(ロールに対する修正は同じものを用いて)。たとえより悪い結果が得られたとしても、第2のロールの結果を受け取らなくてはならない。


自己無秩序化 Anarchic Self(超常):モンクは自己を完璧に同化させる事で、[混沌]副種別を得る。

レベル 特徴 連動打撃回数
ボーナス特技、連動打撃−2、素手打撃強化 1d4-1
ボーナス特技、身かわし 1d4-1
不動心 1d4-1
“気”打撃(魔法)、浮身20フィート 1d4-1
不規則突撃、連動打撃−1 1d4
ボーナス特技、浮身30フィート 1d4
所くらましの構え(20%) 1d4
浮身40フィート 1d4
身かわし強化、連動打撃−0 1d4
10 “気”打撃(混沌) 1d6-1
11 思考の自由、上級連動打撃 1d6-1
12 所くらましの構え(50%)、浮身60フィート 1d6-1
13 金剛心 1d6-1
14 浮身70フィート 1d6-1
15 激震掌 1d6
16 “気”打撃(アダマンティン)、浮身80フィート 1d6
17 時知らずの肉体 1d6
18 浮身90フィート 1d6
19 虚身 1d6
20 自己無秩序化、浮身(高さ無制限) 1d6


 ケイオス・モンクは《連打》、《無病身》、《肉体の完成》、《金剛身》、《日月語》を得ない。