機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 前編

チャプターA カニンガム・ショー

p8 有線ミサイルの類は、大地とか空に異変を起こすほどの爆発力はないように設定してあった。*1

p9 …シャアとは関係がない反地球連邦政府運動、エグムの仕事…*2

p9 …モビルスーツの脚部のくるぶしあたりの物入れを開いた。*3

p25 「ロンド・ベルの組織作りに、時間がかかり過ぎたんだよ」*4

p26 ラー・ザイムのモビルスーツは、この四機ですべてである。*5

p27 形状的には不完全とはいえ、モビルスーツも艦艇も材質と塗料で、かなりのステルス性能も持っている現在である。*6

p28 機体の背中を叩かれた。カニンガムの身体がシートから浮いた。パイロットスーツとシートは、真空ベルクロ・ファスナーで固定されているのだが、それがはずれるほどの勢いだった。エア・バッグが前面をカバーしてくれたが、骨がきしんだ。*7

p29 モニターには敵の表示が出なかった。それでカニンガムは動揺した。コンピューターにインプットされていない機体の場合、表示されないのだ。*8

p32 それは、戦闘モビルスーツのボリュームがあったが…*9

p34 ジェダの指に装備されている消火剤で、周囲の延焼を防ぎながら…*10

p34 「ロンド・ベル地球連邦軍の御用軍隊だってことは分かってんだ!」*11

チャプターB アリョーナ脱出

p41 …コロニー内に、重(ヘビー)スーツは入れないようにします」*12

p42 アムロは、そのメカニックマンの動きをまるでアマチュアの集団だと思った。彼らは艦内でこのような大きな修理をするのは初めてなのだ。動きに無駄が多くて、みていられなかった。*13

p44 アムロは、ハイスクール時代に初期のモビルスーツガンダムを操縦した経験があったが、なにも知らないでやったのではない。アムロには、一般の工業用モビルマシーンを動かした経験はあったし、それらのマシーンの性能比べは得意だった。ガンダムについては、設計者のひとりである父のコンピューターから、基本設計図を盗み出して解読していたから、動かせたのである。*14

p47 高度千五百メートルほどに広がる地上は、このコロニー独特の緑の少ない光景だった。*15

p66 ハング・グライダーは、コロニーで恒久的に流行っているスポーツだった。*16

p67 アムロカニンガムを乗せたフライング・ソーサーは、ハング・グライダーよりは気が利いていて、アポジモーターもついている。*17

チャプターC 演技

p75 「……自己総括させられるな……」
 それは、同士の前で自分の失敗の原因を述べ、自分の罪を認め、同士の判決を受ける過酷な儀式だった。*18

p78 「このスウィート・ウォーターのコロニーは、古いスペース・コロニーを寄せ集めて作ったコロニーだからね。この部分のコロニーは、一年戦争の時代にサイド4にあったはずだ。太陽に向いているほうには、ジオンが開発した密閉型コロニーをつなぎ合わせて、収容能力を上げている」*19

p78 「スウィート・ウォーターは、月の両側の空域にあるサイド1とかサイド2というもっともスペース・コロニーが集まっている空域とは全く別の空域にあった。月の軌道上でありながら、月とは反対の空域にポツンと建設されたコロニーである。かつては、コロニー建設準備のために小型のコロニーがあったが、宇宙戦争によって急増した難民を収容するために、戦争によって半壊したコロニーをよせ集めて、建設されたのがこのスウィート・ウォーターである。*20

p79 難民とは類縁がなくなった人々である。
 そんな人々が自分たちの住むコロニー近くに建設するのを、他の宇宙に住む人々(スペースノイド)は嫌ったのである。*21

p80 「昔のジオン軍だって、破壊されたコロニーの木を保存する仕事はやったよ。植物が人間と同等の存在だというのは、誰にも分かっている」*22

p94 ロンド・ベルは、かつて地球連邦軍が敵対したジオン軍ハマーン軍の残党狩り部隊として組織された、いわゆる汚い仕事を任されたのである。
 他の部隊は、昔から続いている軍組織を維持するためと、失業対策のために存続しているにすぎない。*23

p96 カニンガムの生いたちは、難民みたいなものであった。だから、ロンド・ベルのような、地球連邦軍外人部隊に志願して、率先して苦労して、なんとか良い生活を獲得しようとしていたのである。*24

p99 コロニーの工事現場から重モビルスーツを調達できねぇか?*25

チャプターD アリョーナ・ペィジ

p117 エレカ、電気自動車である。駐車コーナーのロックバーにクレジット・カードを差しこめば、乗れるシステムである。*26

p125 アムロは、久しぶりに戦慄をおぼえた。戦場の感覚! それは凶暴な意思がモビルスーツの装甲を通して、アムロの心臓と頭につきささる感覚だ。
 その感覚の先をたぐっていくと敵がいた。それがアムロの感覚だった。強いていえば、それが、ニュータイプ的な感覚ともいえよう。
 が、アムロにとっては、剣術の達人たちがもっている『殺気』を感じるセンスと同じものだと思っていた。ニュータイプ的というのはエスパー的なものではない。*27

p129 セーブ・アワ・シップの頭文字から転じた救助信号は、古来から現代まで使われている。*28

チャプターE モビル・ファイト

p135 「歴史的に見ても、急激な改革ってのはインテリの理想主義の暴走に見えて、一般の人がその試験台にされているというのがボクの感想だな」

ニュータイプだからさ。人類全部がニュータイプにならないとできないことはあると分かるのさ」*29

p144 強化人間という概念は新しくなく、見ず知らずの人間については、生体改造のいかんを確認しない限り、安心してはならないというのは通念になっていた。これでも、精神的な暗示にたいしてのチェックは、十分にできないというのが現実なのだ。*30

p151 材質の発達がパイロットスーツの性能を良くして、一人で着れるものとなっていた。ことに、固形酸素の凝縮技術の発達は、生命維持装置であるバックパックのサイズを小さくし、驚異的な使いやすさとなっていた。*31

p151 現在、使われている超酸素凝固剤と磁界バリアーを併用すれば、人が立つ容積を、一気圧の酸素と窒素で満たすことは可能なのだが、問題はその時間を長くすることと、温度である。*32

p153 地球上の人間の心理と違って、コロニーは大地だと信じているのがスペースノイドである。過去には、コロニー落としやコロニー潰しもあったが、その当事者たちは、まちがいなく狂気に取りつかれた人々であった。*33

p154 …コロニーである。これに隣接する空域でメガ粒子砲を開こうと思うスペースノイドはいない。*34

p155 一斉に砲門が開き、ラー・ザイムは、初めて実戦の砲撃をした。*35

p157 アムロはののしりながらも、事実、マシアス艦長が素人なのを思い出してガッカリした。
 実戦経験がない軍隊は、戦争マニアが怪我をしない程度の訓練でゴッコを楽しむ。そんな軍隊になれば、員数合わせに職にあぶれた人を狩り集めるので、その能力も自動的に推量できる。

 まして、宇宙世紀の時代、地球圏では多少の例外はあるにしても、国家間闘争は影をひそめてしまった。

…別の闘争原因を生み出した。シビリアンに対しての不満をすくい上げる軍人たちの反乱である。
 その視点から言えば、ザビ家の勃興も軍人のフラストレーションから起こった反乱という性格でしかない。*36

p162 …素人が、モビルスーツの接近を目視したりするのにはかなりの訓練が必要なのである。*37

チャプターF クロス・タイム

p169 一部の特権階級が地球で暮らすために、一般大衆を宇宙に追いやったという事実、スペース・コロニーで生まれた者が地球に降りるなどということは、不可能に近い現実!
 これが、宇宙育ちの人々を反抗的にさせる理由である。ことに、ロンド・ベルのように、かつてのジオン公国ティターンズの残党狩りをやっている部隊は、地球にしがみつく官僚たちの楯となっている部隊として徹底的に嫌われていた。*38

p169 ゼダの黒いモビルスーツの放熱板が、太陽に当たって銀色に輝いた。放熱板の金属粒子から蒸発してできるガスが輝くのだ。*39

p171 加速をゆるめずに、ゼダは黒いモビルスーツの左のマニュピレーターともいうべき『手』の甲の装甲を開くと、ゴム状のものを射出した。それは、急速に膨張すると人型のものになって四方にジグザグに飛行をした。少量の火薬によって移動する『ダミー』である。*40

p172 人の存在そのものを感知する方法、サイコ・コミュニケーターというものもあるが、それは、人の精神波動、脳波に近いそれをキャッチする装置である。
 しかし、そのサイコミュ装置は、人の存在そのものを感知できるアンテナでしかなく、それを識別するには、人の感性によるという問題があった。
 装置そのものは、精神波動をキャッチするのだが、その情報を識別するのは、人そのものであるという弱点、逆に言えば最大限の利点……。
 そのために、それを使えるパイロットは、アムロのようなニュータイプと評価される人以外、使うことはできなかった。しかし、現在のロンド・ベルにも、サイコミュ搭載のモビルスーツはなかった。数年前まであった、ガンダムZガンダム、ZZ、は、地球連邦軍宇宙軍の管轄下にあって、その存在は秘匿されていた。
 その理由は深く、アムロのような立場であればあるほど、軍と政府のトップはその存在を語ることはなかった。だからアムロが使っているジェダは、ひどく当たり前のモビルスーツであるために、すべて勘で戦うしかなかった。*41

p173 アムロは、そのジェダのモニターのなかのジグザグの光を凝視して、
「そこだっ!」
 アムロは、口で叫んだわけではない。その意思の絶叫が、アムロのジェダの使うビーム・ライフルに乗り移るのだ。ビーム・ライフルの銃口が光を発した。ビームは、本来、長い帯になって見えるのだが、このときはいくつもの光の粒になって、ゼダの飛行する空域にバラ撒かれて見えた。
 極端な表現だが、アムロは、ビームを散弾のように使ったのである。*42

p179 「ビーム・サーベルを使うぞ!」
 男の左手には、モビルスーツが使うビーム・サーベルに似た柄が握られていた。右手に持つ拳銃は通常拳銃で、この損傷は、宇宙服すなわちノーマルスーツに致命傷である。
 が、ビーム・サーベルで手首を斬ったりすると、ビームの高熱で解けたノーマルスーツの外皮がふさがって、ノーマルスーツの機密性能が維持される。そんなときのノーマルスーツのなかの人間は拷問である。殺してくれるほうが楽だと思うものだ。今、ゼダの目の前にいるパイロットは、それを考えているのだ。*43

p181 島一号タイプというのは、現在のシリンダー型のコロニーを建設するときに、その調査と建設をするために一万人ほどの建設労働者を収容したベース・コロニーである。シリンダー型コロニーが完成すれば、そのコロニーは解体廃棄され、その資材は次のコロニーのために利用された。*44

p182 しかし、なかには、残されて月軌道外の定点観測基地になったり、緊急時の退避コロニーとして運用されていた。それらの小型コロニーを『水の島』と俗称していたが、問題なのは、このウォーター・アイランドのいくつかが行方不明になっていることだった。
 ジオン公国以来の宇宙戦争で、地球周辺の宇宙は汚れ切って、月の軌道内でいえば、月と地球の間のラグランジェ・ポイント(月と地球の重力の中和点)は、暗礁空域と呼ばれて、一般の艦艇の航行はできなかった。それと同じような空域が、月軌道外にもいくつかあった。そのような空域を調査する力は、艦艇が少ないロンド・ベルにはなかった。
 地球連邦軍の宇宙軍の艦艇は、各サイドのコロニーと月軌道内にあるいくつかの小隕石に駐 留する駐留部隊として、それぞれの駐留場所から離れることを嫌った。
 表面は内乱勃発を恐れてという理由であるが、真実の理由は、面倒だからだ。
 無事に給料を貰うだけで済ませたいというのが、宇宙軍の全ての将兵の欲望である。そして、その宇宙軍が、安穏と駐留任務を実施するために、ロンド・ベルという実働部隊を組織したのである。
 内乱などはありもしないのに、軍が存在するという事態は、どこか人間の戦闘本能を満足させるためだといえないでもないが、地球連邦政府の唯一のスペースノイド対策として、軍を存続させて失業対策事業としているのである。
 これは、怠惰のなせる業である。そのような軍が、実質的な機能を発揮するということはなかった。*45

p191 地球連邦政府の政治機関が、宇宙戦争の余波で次々に遷都を余儀なくされて、ついに、チベ ットのラサにまで来たのである。そんな政府機関直属の軍参謀本部に勤務する父を持っているクェスには、物心がついてから一ヵ所に落ち着いた記憶がなかった。*46

p191 そして、ラサに移動してからは、父はクェスの生みの母をナポリに残したまま、今は、別の女と同棲していた。*47

p192 チベットのラサからインドに入るのは難しくないし、インド・エリアは、地球の居住者であれば、自由に出入りができた。
 大量のインド大陸の居住者を宇宙に移民させるにあたっては、地球連邦政府はこの大陸で、いくたびもの流血の惨事をくりかえした。その贖罪とシャカを生み、イスラムやヒンドゥに代表される各種宗教を守り育てた大陸として、このインド大陸を自由区に指定させたのである。そのため、地球居住者で開発行為をしないのならば、自由に出入りできる。*48

チャプターG アゲイン

p196 アムロだって、島一号タイプのコロニーの存在を知らないわけではなかった。しかし、ロンド・ベルの組織作りに地球とサイド1を往復し続けたのが、この数年のアムロの仕事だったのである。そんな細かい存在の調査までして いる時間はなかった。
 そして、ロンド・ベルを組織しなければならないような怠惰な地球連邦軍のおかげで、行方不明とされている小型コロニーはかなりあったのも事実で、そのひとつを拠点にして、シャアが軍の再建をしていることは十分考えられた。
 だいたい、今回のスウィート・ウォーターの調査も、ようやくロンド・ベルに貸与されたラー・ザイムの実用テストの航海の一環として行われたことなのである。*49

p197 「・・・だからさ、ティターンズのような連中が地球連邦軍のなかに出て造反するんだよ。失業対策の軍隊は敵はいないが、武器はある。エリートだという意識を持った連中が政府に反旗をひるがえすのは分かるね」
「ゼダンの門の戦争ですか?」
「ああ……僕は知らないけどね」*50

p201 望遠鏡による画像にコンピューター・グラフィックスを重ね合わせ、さらに拡大して見せる ことができる。
 戦闘状況に陥るとミノフスキー粒子を散布してレーダーを殺してしまうので、カメラが敵を捕捉した場合、それ以前に収集したデータを元にして、具体的な敵影をコンピューター・グラフィックス化してディスプレー上に表示する。敵の損傷を観測できれば、それも表示するこ ともできてかなり有効な武器であった。
 しかし、作画マニアにかかると、現実と同じようなディテールの画像を作成してしまって、ミノフスキー粒子下で情報が手にはいりにくい場合、現実とのギャップがある画像のまま戦闘に突入してしまうこともあった。そのために、撃墜された例もある。
 人間は視覚情報を信じて、見えないものを無視する傾向があるからだ。そのために、できすぎたコンピューター・グラフィックスは危険なのである。*51

p203 「そりゃ、一機です。妙な動きだと思いました。となれば、経験豊富な大佐にご判定願いたいと思ったまでです。一機のモビルスーツレウルーラが大騒ぎをするのは厭ですから……。なによりも、クルーはまだ素人の集団でありますから……」*52

p204 「……これで、もしわたしが命を失うようなことがあったら『あの作戦』は自動的に実施されなくなる……が、それはそれで天命だな……」
 そう割り切るだけの決意をもてる彼なのだ。
 この数年、シャアは『あの作戦』実施のために全力投入してきたが、その計画が実施できなければ、それはそれで諦めがついた。
アムロ・レイ……』
 彼が相手ならば、そうなることも必然であるという覚悟があった。
『いつか決着をつけないと、わたしが収まらんのさ……』
 それが、アステロイド・ベルトから帰還後、地球でアムロに再会して以後の彼の思いなのだ。良い友人になれると同時に、決して許すことができない敵。その両方が共存するアムロという存在との間に、時の流れにしたがってそれなりに老いて終わるなどといった結果だけは、シャ アは残したくなかったのである。
 彼は、潔癖なのだ。*53

p204 シャアはアムロとはジオン公国の『独立戦争』時に敵味方として出会った。
 ジオン敗北後、シャアは一時アステロイド・ベルトに逃亡したものの、ハマーン・カーンらと共謀してジオン旗上げを企てた。が、シャアが地球に戻って来たとき、地球連邦軍の反地球連邦分子ティターンズの反乱があって、シャアはアムロたちに協力をしてティターンズを排除した。ハマーンの地球制圧の露払いのつもりと、地球連邦政府の内情を見たいという考えが あったからだ。
 しかし、ジオン再興の信者ハマーン・カーンは独走をした。彼女の独走によって地球連邦政府の混乱がつづくならば、そのほうが良いと判断したシャアは傍観した。
 案の定、地球連邦軍は消耗したが、『ハマーンの狂気の戦争』を集結させることはできた。
 その後の地球連邦政府は、全てのジオン復活分子はいなくなったとして、またも安穏をむさぼり、怠惰に走った。
 シャアに時が与えられたのである。
 元ジオンのザビ家の残党たちは、地球連邦政府組織のなかに滑り込み、シャアのような人物が立つのを待ったのである。そして、全人類の三分の二以上が百を越すスペース・コロニーに住む時代に、地球連邦政府は、地球上から人類を管理することをやめなかった。*54

p207 しかし、そのモニターは現実の宇宙と違う色を映し出していた。コンピューター・グラフィックスが転換した画像である。カメラが捕えたものをそのままディスプレーに映し出すのは簡単なのだが、それでは宇宙に浮いている感覚をリアルに感じさせて、パイロットを宇宙酔いのパニックに陥らせるケースがあった。
 作られた濃いブルーの宇宙は、パイロットを安心させる。しかもその映像の視野角度は、パイロットが現実に見るのと同じに設定がされているので、この画像の上で照準をすることもできた。*55

p210 モビルスーツの周囲に埋め込まれた十四のカメラの映像がコンピューターで合成されて、正確な三百六十度の全周画像を作る。この臨場感は怖い。*56

p216 アムロは、その『声』が聞える方位を正面にすえるとジェダを加速したが、それを『声』というのは正確ではない。
 見えない波がアムロの精神を突き刺し、アムロはその波の方向に体を向けたというのが正しい。俗に言う『殺気を感じる』というのに近い。
 アムロは、コックピットの厚い装甲を通して、ジェダの周囲の空間にある殺気を感じているのだ。これは、初期のガンダムに搭乗していたときから感じることができた感覚で、これがあったからこそ、アムロは突出したパイロットでいられたのだ。*57

p222 「君と一緒にティターンズと闘ったのは、よい勉強になった。君が政治家になって内部改革をしようとしても、無理と分かった。現に君は、地球連邦軍の中でネズミのようにウロウロしているだけだ」
 それはアムロにとっては、決定的な問題だった。しかし、アムロが、地球連邦政府から離れないでいるのも、内部改革の夢があるからなのだが、アメリカ人が拳銃の所持を認めたくない歴史をもっているのと同じに、人類はあるかもしれない脅威に対して軍を持っていなければならないという妄想を捨て去ることができないのである。*58

*1:ここは昔ながら。だから連邦軍はサイド7防衛線で苦戦した。

*2:何事もネオジオンの系列ではないということ。

*3:ここでは信号銃が仕込まれていたが、結構な非常用装備が仕込まれていそう。

*4:ゆえにシャアの蜂起に後手後手となった。

*5:クラップ級の運用機数。サラミス改と同じ。二個小隊一個中隊の編成ぽい。

*6:それは知らなんだ。

*7:バリバリー。

*8:ミノフスキー粒子が頻繁に使われるため敵味方識別信号が機能していないのだろう。

*9:非戦闘/民間モビルスーツもあるということか。

*10:映画でもそんなシーンがあった気がする。

*11:となると公式には連邦軍とは離れた組織という体なのか。

*12:軽スーツもあるようだが、いわゆるプチモビだろうか。

*13:この時代にはベテランのメカニックが少ないのだろう。

*14:だからあんなに自信ありげにガンダムに走ったんだな。

*15:コロニー中心付近に浮かぶクラップ級からの視点。スウィート・ウォーターの直径は約3kmと想定。

*16:ほうほう。

*17:円盤型のエレカという体だろうか。

*18:この時代でも学生運動と同じことをしているとは。醜い。

*19:サイド4とサイド3の合いの子だったか。

*20:つまりルナツー周辺の空域か?

*21:スペースノイド間差別か。

*22:これはこれで一本話が書けそうなネタではある。

*23:形骸化した軍。

*24:官民合同部隊といった塩梅か。

*25:民間モビルスーツもあるか。

*26:クレカ必須。

*27:「密会」にも類似した解説があったな。

*28:SOSは息の長い符丁だ。

*29:映画も使われているロジック。ここではアムロがクラップ艦長に吐露している。

*30:MSが主役だから表立って語られていないだけで、改造人間の類はそこそこいるのだろう。

*31:固形酸素の凝縮とは、宇宙で100年も生きると技術が破格に進むのだな。

*32:トミノ宇宙世紀は面白い技術を伸長させている。

*33:ザビ家、デラーズバッサリ。

*34:結構いるような気がする。

*35:ロンド・ベルの練度が知れる。

*36:富野流宇宙世紀の解釈。現在のロボットファンたちのものとはまた大きく違う。また遠回しにザビ家は元連邦軍人だったと示唆している。

*37:そも高速移動する宇宙機って目視で捉えられるものなのかねぇ…。

*38:ロンド・ベル嫌われ物語。

*39:後の『F91』でも登場する設定。

*40:映像のように指の中ではなく手の甲という点は注目。

*41:苦労しとるのぉ。

*42:これはずるくない?

*43:ペンタゴナ・ワールド並みに携帯武器が進化した宇宙世紀

*44:こういう設定があったんだなぁ。

*45:キツイ現実だなぁ。0083のようなお笑い艦隊マラソンは存在しないということか。

*46:戦中にはジャブローに同居していただろうけど、その後はどう変遷したものやら。

*47:ラサの以前にはナポリにあったわけか。

*48:かなり凄惨なことをやったんだろなぁ。

*49:アムロの5年間はこうやって過ごされたわけか。にしてもヒドイ。

*50:そのころ彼はディジェでキリマンジャロを攻略していた(時差アリ

*51:Zのころから言われていた設定はここでも健在。

*52:この戦争は素人同士が戦う戦争なんだな。

*53:嗚呼。

*54:戦間期はスピンオフが入る隙間はないねぇ。

*55:これもZあたりからの設定。

*56:カメラが14基として設定されたのは初めてではないかな。

*57:『密会』あたりでも語られているニュータイプとしてま知覚力。

*58:アムロが政治家を目指していたというのも新しい設定。