森を歩く/A Walk in the Woods

 冒険の開始時、PCは森林を歩いている。森林に関する細部に差異があるにしても、君は冒険の舞台を容易に自身のキャンペーンの森林に適応させることができる。キャラクターたちが森林を歩く理由を求めるのであれば、彼女たちが旧友を訪問した帰り道であるとしろ。以下の文章を読むか言い替えろ:

 ここの森は、いつも平和だ。 都や文明の地からは遠いけれど、ここには長らく、モンスターが現れていない。近くにある村々や、エルフの入植地は、不安のない生活を送っている。
 君が森を歩いていると、付近が不自然なまでに静かなことに気づく。これは異常だ。でも、危険は感じない。君は地面に落ちた、死んだ鳥の近くを通り過ぎた。2羽目。3羽目。君は何か、奇妙なことが起きていると思い始めた。前方では、そこいら中に、死んだ鳥が散らばっている。微風に乗って、死の臭いが漂ってきた。この不安な情景こそが、不気味な静寂の仕上げだった。


 森林地帯の中でもこの地域は主にエルフが居住しており、ぽつぽつとヒューマンの地域共同体が散らばっている。ドワーフ、ハーフリング、ノームはほとんどいない。

ステージ1、2

 上記のように、森は様々な種類の鳥の死骸で満たされている。鳥の死骸を調査すると、ほとんどの死骸には目に見えるような傷はなく、文字通り空から落ちて死んだように思える。少数の死骸は、内側から破裂したかのように思える。この小さな死骸には、捕食された跡やうじ虫が湧いた様子がない。付近を子細に調査すると、とある方向に鳥の死骸が集中していることがわかる。
 もしPCがその明らかな方向に進むなら(北方。彼方に岩がちな峰が見える)、彼女らは新しい情報に気づく。鳥の死骸の狭間に蜘蛛が這い進んでいる。それは鳥の死骸の数が増えるにつれて増えていく。〈知識:自然〉か〈生存〉判定(難易度15)により、これらの蜘蛛が不自然な存在であることが明らかになる。それらの腹部は超小型の棘や鉤で覆われ、その脚は逆棘になっている。それらの大部分は黒か赤色だ。
 数日前、アレイニアの洞窟内でアビスへのポータルが開いた。これらの蜘蛛はその時にこの世界に拡散した。それらは邪悪な次元の現住生物だ - これらの奇妙な外観はそこに由来する。そして、これらの蜘蛛は有毒だ。それゆえ、蜘蛛の大群を喜んで食べた鳥はすべて死んだ。

ステージ3

 蜘蛛と鳥の死骸は未だに森に散らばっている。今までとの相違点は、アレイニアの洞窟のゲートを使用したドラウが、今や昂然と主物質界を闊歩している点だ。PCが森で30分過ごす毎に、30%の確率でアレイニアを引き連れたドラウの襲撃部隊に遭遇する可能性がある。


 クリーチャー/Creatures(遭遇レベル14):ドラウの襲撃部隊は、4人のファイター6、1人のウィザード5/ファイター3、3体のアレイニアで編成される。 彼らは出会った者を片っ端から攻撃する。

  • クリーチャーC1:男性のドラウ・ファイター6 ×4人
  • クリーチャーC2:男性のドラウ・ウィザード5/ファイター3 ×1人
  • クリーチャーA1:アレイニア ×3体